「働かないアリ」研究に鑑みる、集団貢献の理想の形
こんばんわ!(*'▽')
いきなりですが、「働かないアリ」が集団存続に貢献している!
この研究結果、皆さんはもうニュースかなんかで観ましたか?
僕、これってとても面白いなって思いながら、これについて述べてる記事をいくつか読んでみたりしています。
簡単にまとめると
・働きアリの集団(コロニー)の中の2~3割のアリは働いていない。
・働かないアリさんたちは、働きアリが疲れ果てたときにバトンタッチして漸く働く
・全ての働きアリが働くとなると、全員が疲弊し死滅し、結果その集団が滅びることになる。だから働かないアリの存在は集団存続に欠かせない。
こんなところでしょうか。
ネット上では、このアリ社会の有様を人間社会と照らし合わせて色んな意見が飛び交っています。「一億総活躍だと潰れる!ってことだ」とか「こんなに小さなアリですら、多様な働き方を認め合っている!」とか「うちの会社は逆に2割しか働いてないで!」等々。おもろい意見が実に様々。
僕自身の、この働かないアリの解釈としては
「一見生産性が無いように見える人でも、実は物凄く組織に貢献している!」
ということ。
例えば会社の中で、「営業成績」等の、目に見える成果を上げることがなかなかできないAさんという人がいる。一見すると「会社に貢献できていない」風にみられてしまう。
しかし、そのAさんはふとした時にユーモアのあるジョークを飛ばし、オフィスの雰囲気を和ませている。一緒に働いている人達へ声をかけることを忘れない。その人のおかげでギスギスした雰囲気がなくなり、皆がリラックスして働けるようになっている。
Aさんの能力はただ数値化して測ることが難しいだけで、集団への貢献度は物凄く高いのです。こういう人が組織に一人いるだけで、あらゆる面が変わってきます。
考えてみてください。組織の中でみんながみんなモーレツに頑張ってる状況って、よっぽどのモチベーションがなくちゃ競争苛烈ですぐ疲弊すると思いませんか?
そんな状況だと、周りの人がなんとなく敵に見えたりして、たちまち雰囲気がギスギスしてしまうことだってあり得ます。ちょっとしたミスが気になり始めて神経過敏になってしまい、それがまた次の大きなミスを生むといった状況すらつくりかねません。
Aさんのような人は、このような状況を救えるのです。その貢献度合いはたしかに数値化困難ですが、会社の長期的な成長という観点からだと、その価値はざっと何十億ということになるのではないか?
会社の中のみんながみんな「営業が得意!」「競争大好き!」なわけないですよね。いろんな人がいるはず。そしてそれぞれのできること、得意なこともバラバラです。
営業が得意な人がいれば、Aさんのように「場を和ますこと」が得意な人もいる。部下の面倒見の良い人もいれば、一見不愛想だけどある分野の専門性に置いては右に出るものはいないくらいの信頼を勝ち得ている人だっている。
「目に見えて評価しやすい能力」から「目には見えないけど大事な能力」まで、実に色んな才能や能力があります。今は特に「目に見える能力や結果」ばかりが評価されてしまいがちですが、もっと長い目でみて、長期的な視点から判断していくべきです。短い期間で「アイツはできる奴や!」とか「アイツは使えん」と判断することは思考停止にほかなりません。短期的な成長や効率だけ求めすぎると、ある一定の所で組織は大きなダメージを喰らうに決まってます。
生きていれば、おそらく多くの人は何かしらの集団に属することになると思います。自分がその集団で何ができるか?を考えて実行すること。できること、得意なことを活かしながら、できない部分を補いあっていくこと。そんなことが大事なんじゃないかとシンプルに思いました。
自分はごりごりの働きアリだ!
自分は絶対に働かないアリだ!
って話ではなく、
「自分はこの分野、こういった場面では働きアリだ!」
「あの分野はちょっと苦手だから、自分は働かないアリとなって、誰かにまかせてしまおう!」
そんなスタンスで生きていけたら、きっと今よりずっとストレスが減ります。
そんなかんじで、今日はアリ社会から得た気付きを簡単にかきました♪読んでくれた方々、ありがとうございます(*'▽')