ヴィクトリアM 逆リピーター説と爆穴の夢を語る
1.逆リピーター説
ヴィクトリアマイルと言えば、"リピーターレース"
2006年に第1回ヴィクトリアマイルが行われて以降18年間で複数回好走したのは、述べ8頭。
前年から人気を落として好走した馬も多く、リピーターを狙う、抑えるのは必須。
ただ今年はソングライン、ソダシが引退。スターズオンアースはドバイ遠征後次走未定で前年好走馬が不在でリピーター狙いができない。
なので、逆の発想で前年凡走馬は狙えるのか?を調べてみた。
過去18年間で"ヴィクトリアマイルを複数回出走した馬"は37頭。内、前年着外から翌年好走した馬は以下の通り。
37頭中8頭が前年着外から翌年好走を果たしている。
この8頭の共通点は前年ヴィクトリアマイル後に重賞勝ち、重賞複数回好走があった。
特にソングライン、ショウナンパンドラ、レシステンシアは古馬混合G1で連対以上があり、ブルーメンブラッド、サウンドキアラは古馬混合重賞で勝ちまたは3着以内の経験があった。
今年出走予定馬で前年着外後、古馬混合重賞連対以上の経験または重賞勝ち経験があるのは、ナミュール(富士S、マイルCS勝ちなど)のみ。
サウンドビバーチェ、スタニングローズは重賞勝ち、古馬混合重賞連対3着以内の経験もなく巻き返しの条件から外れる。
また前年二桁着順から翌年巻き返しを狙ったケースは15回あり、前年二桁着順から翌年好走したケースは0回とスタニングローズにとっては特に嫌なデータ。
よって前年着外から翌年巻き返しができない"逆リピーター候補"のサウンドキアラとスタニングローズの2頭はここでは軽視する。特にスタニングローズは想定5番人気と人気の一角を担う馬だけに危険な人気馬と言ってもいい。
2.爆穴で夢を語る
ヴィクトリアマイルと言えば、2015年の"三連単2千万馬券"。これはJRA重賞の三連単歴代最高額で、JRA全レースでも歴代6位の払い戻し額とド派手に荒れる可能性を秘めたレース。
ド派手に荒れるレースはヴィクトリアマイルもそうだが、過去には牝馬限定戦の2009年エリザベス女王杯で11番人気クイーンスプマンテがまんまと逃げ切り、2着に12番人気テイエムプリキュアが入り馬連10万馬券、馬単25万馬券、三連単は154万馬券の超高配当決着に。そしてもう一つも牝馬限定戦の2008年秋華賞。11番人気ブラックエンブレムが勝利し、2着に8番人気のムードインディゴ、3着には16番人気のプロヴィナージュが入って三連単は1098万馬券と超ド派手に荒れた。
牝馬限定では大波乱が起きる可能性を秘めている。前述のエリザベス女王杯、秋華賞共に大波乱の主演女優賞のクイーンスプマンテ、ブラックエンブレム、そしてプロヴィナージュの管理調教師は小島茂之調教師だった。
そんな小島調教師が管理するフィールシンパシーに爆穴の予感をさせる。
予感その1。 とにかく堅実。
フィールシンパシーの全成績が【4-4-1-10/19】パッと見では、『どこが堅実?』と思うがこの馬が掲示板を外したのは過去3回しかなく、他7回は4着、5着と全て掲示板内を確保している。古馬になってから目立った負けは、若潮S④、着差0.8秒と春興S⑤、着差1.1秒、ニューイヤーS⑨、0.7秒くらいで他は全て掲示板内で着差は0.3秒以内の負け。この古馬になってから目立った負けは全て"中山のマイル戦"プラス瞬発力勝負になった時。
予感その2。 左回りの方が得意?
これまで全19戦中、右回りが【2-3-0-9/14】左回りが【2-1-1-1/5】右回りの複勝率が35.7%で左回りが80.0%、出走回数の差があるものの左回りで掲示板を外したのは3歳時のスイートピーS⑨のみ。
最も評価したいのが、昨年の紅葉Sで、コース替わり初週も合間って速い時計が出やすい中で、勝ち時計1:31.9秒は優秀。Aコース最終週とBコース替わり初週と違いはあるものの、1週前に行われた富士Sとの比較では勝ち馬ナミュールとは0.5秒差も3着ソーヴァリアントとは0.1秒速いタイムで走っており富士S3着の実績有りと言っても良いくらいの内容。現に今回出走メンバーの東京1600m持ち時計はナミュールに次ぐ2番目に速いタイムを持っているだけに、左回りの1600mはこの馬にとってベスト条件かもしれない。
予感その3。 血統。
血統にめちゃくちゃ詳しいわけではないが、個人的に短距離で重要視してるのが、ダンジグとフォーティナイナー。スピード力のダンジグと持続力のフォーティナイナー。特にフォーティナイナー系は中山1200mの様なスピードの持続力が問われるコースで注目しているので、秋以降中山で狙ってもらいたい。
そのダンジグを父系に、フォーティナイナーを母系に内包している血統構成。そして、このレースで必須のSS系は母父ダンスインザダークが該当。問題はベーカバド産駒はこれまでJRA重賞勝ちがない点というのは不安要素ではあるが、この馬の能力を考えれば牝馬限定戦ならいつ勝ってもおかしくないところまで来ているのは間違いない。
これらの3つを考えて勝つまでとはいかないものの、複穴で一発狙いたくなる条件が揃ったように思える。しかも今年はナミュール、マスクドディーヴァの2強ムードも3つ目の席を狙う馬はどんぐりの背比べでどの馬にも良し悪しがある。人気的にも想定10番人気と低評価なら相手に入れて高配当を託すのも面白い。
小島茂之厩舎のあの時の爆穴演出に期待したい。
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