桜花賞 イクイノックス超えなるか?
イクイノックス。
誰もが知っているであろう、名実共に世界一を獲った近代日本競馬の象徴とも言える超ド級の名馬。
この馬でさえ、春のクラシック初戦の皐月賞を勝てなかった。理由は色々とあるが大体はコレ。
『中21週』と『大外枠』
過去20週以上の間隔が開いた、3歳馬のG1での成績が、
【10-4-5-99/118】8.5% 11.9% 16.1% 56% 40%
一見、『10勝してるから、ワンチャンスありそう』と思う人もいるかもしれないが、これを期間で分けるとこうなる。
○4月〜6月
【0-2-0-28/30】0.0% 6.7% 6.7% 75% 46%
●10月〜12月
【10-2-5-71/88】11.4% 13.6% 19.3% 75% 46%
明暗くっきり。4月〜6月の春競馬で好走できたのは歴代でもたったの2頭。(98年NHKマイルC シンコウエドワード、22年皐月賞 イクイノックス)
コレをも3週上回る、中23週で桜花賞に挑むのがチェルヴィニア。ただチェルヴィニアはイクイノックスと同厩舎の木村哲也厩舎という点はまだワンチャンありそうな予感もする。
過去木村哲也厩舎所属馬で中23週以上開いた3歳馬で1月から5月までの期間の成績が、(レース格は限定しない)
【2-1-1-9/13】15.4% 23.1% 30.8% 123% 70%
コレを"ノーザンファーム生産馬"に限ると、
【2-1-1-6/10】20.0% 30.0% 40.0% 161% 91%
木村先生の手腕にノーザンファームの外厩なら長期休養明けでもいきなり走れる実績はある。
またそれに答えるだけの能力がチェルヴィニアにはあるのか?要するにイクイノックス級の素質があるのかという点だが、個人的には"有る"と思っている(願ってもいる)
それを証明できるのが下の画像で、
上記の画像は『馬場改修後、東京芝1600m以上の重賞で2着に0.3秒差つけて勝利した馬』
錚々たる名馬がずらりと並んでいるがここにチェルヴィニアも該当している。そういう意味では現段階ではイクイノックス級の可能性があってもいいと思っている。
おそらく22年の皐月賞でも今回と同じく『イクイノックス大丈夫なの?』と思っていた人が大半だと思うし、それがチェルヴィニアに変わっただけと思えば、そんなに彼女の評価を下げる必要はない。
そしてもう一つが『大外枠』
イクイノックスの時は小回りの中山の大外枠で今回の阪神マイルの大外枠とは細かい部分では違いがあるかもしれないが、大外枠という不利な条件は同じ。
不利。本当に不利なのか?
百聞は一見にしかず。上記の画像を見ていただければお分かりと通り。8枠でも16番、17番と比較した時に、決して絶対的な不利というわけではない。
次に馬番18番からどんな馬が好走するのか?という事ですが、
脚質別、上がり別成績。脚質の狙いは、逃げ馬じゃなければいい。
上がりは2位以内の脚が使えれば、連対率100%の鉄板データ。そこそこ速い上がりでも勝ち馬は出ているが速い上がりが使えれば使えるほど好走率は格段に上がってくる。
では、チェルヴィニアは速い上がりが使えるのか?
コレまで2戦、33.0秒、33.3秒共に上がり最速。どちらもスローペースだが前走は東京の重賞で後半3ハロン11.4-11.2-11.0の加速ラップを33.0秒で勝利している点からこのメンバーでスローペースなら間違いなく速い上がりが使える。
結論。
チェルヴィニアは評価下げはしない。世間がこの条件で評価を下げてオッズが落ちるならむしろ買い。イクイノックス級の能力も秘めているだけに配当次第では軸もある。最終的な印は予想記事で公開しますのでそちらもチェックしていただけたら幸いです。
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