春は苦み
日中は随分と暖かくなってきたように感じる。
昼食後、黒柴犬5ヶ月の元気君の散歩に外にでたが、途中、暑くて気分が悪くなってきた。
ダウンジャンパーにマフラーして出たのが失敗だった。
ダウンジャンパーを脱ぎ、マフラーも外したら、心地よい風が肌に触れて、体が少し冷やされ、気分も回復してきた。
気分が回復してきたら、昼食を食べた後なのに、夕食は何にしようかなーと考えている自分がいて、1人苦笑い。
菜の花パスタにしようか、頂き物のふき味噌と日本酒で軽く済ますか…
なんであれ、妙に苦みを体が求めている!
体が春を健康に迎えるられるように反応し始めている。
アーユルヴェーダでは春に向けて消化力が落ちてくると言われている。
冬の寒い時期は、体力をつけるために、体は脂肪分や栄養素を溜め込もうとする。
そのために消化力が高まり、食欲が増し、お肉やチーズなど、ヘビーなのもたくさん食べられるし、体が欲する。
気温が上昇してくる春は、その冬の寒い間に体内に蓄積された脂肪分や老廃物が表面に溶け出してくる。
暖かくなると不要なものだから、体外に排出しなけらばいけない。
そこで、人は春先に苦味のある食物を求める。
苦味には体内から不要な水分や脂肪分を排泄する効果があるから。
春の山菜は苦みがあるものが多い。
動物も苦味の草木を食べて老廃物を排泄する。
人間も動物。
春先には苦みのあるものを食べて、体から冬にためた老廃物を排出しなければいけない。
「春の皿には苦みを盛れ」ということわざがある。
アーユルヴェーダでも同じ教え。
菜の花、ふきのとう、たらの芽、これらはきちんと下ごしらえをして調理しないと、独特の強い苦みが口に残る。
これら、苦い物を食べると、体内から余分な水分や脂肪分が出るので、体がスッキする。
花粉症を改善するためにも、春の苦味を味わう事をオススメする。