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みんなの家タブノキ参加レポート

みんなの家タブノキとは

手作りで改装をされた家

長野県小諸市にあるいろんな機能を持ち合わせた施設
野田村(仮)の参考にさせてもらうために参加してきました。

  • 事業概要

    • 通所介護

    • 生活介護 

    • みんなの食堂

    • 放課後等デイサービス

    • みんなの手仕事

    • 地域の休憩所

    • みんなの会合

    • 地域のつどい場

カイゴリーダーズの記事は、深山さんの思いなどが理解とてもわかりやすいです。

↓カイゴリーダーズの記事は、深山さんの考え方がとてもわかりやすかった。

食事後の団らんの様子

所感

タブノキの「用事」をしてもらう事は、その方がまだまだ社会にとって役立つ存在である事を実感できるひと時だった。介護施設で何もせずにお客さんでいるより全然良いと思った。

「楽しくなかった」
半日で疲れて途中で帰ってしまったので全容が見れていないのが悪いのだが(片道2時間のドライブに耐えられる自信が無くなって帰ってしまった)、正直、面白かったけど楽しくなかった。でも楽しくなかったのが良かったのかもしれない。タブノキの人にとっては日々の暮らしを共に過ごす事が目的であって、楽しくはなくて良いのかもしれないし、カイゴリーダーズの記事にもあるように、楽しもうとする事はサービスし過ぎてしまうのかもしれない。

「片付いていない」
家の中、倉庫の中など、いろんなものが散乱していて、片づけができていないのが気になったが、よく見ると、台所など、元々片付いていたり、元々おしゃれだった部分を感じる部分があったので自然と変わって来たのかもしれない。いろんな方を受け入れる事が、施設をカオス化させるのかもしれない。

物もカオス、人もカオス。それが多様な方が居心地よく感じられるポイントなのかもしれない。

良かった所

  • 利用者さんと介護者の見分けがつかない

    • 利用者さんだけど、食事の用意等の用事を行うため、介護者かどうかわからない事もある。

  • 高齢者・子供・障碍を持つ子供、カナダ人と、多様な人達がいる事

    • 子供がいる事で、自然とその場の雰囲気が明るくなる。会話が豊かになる。

    • 今日は犬もいたので余計に人の行動に変化が生まれた。(なぜかうちの犬そっくりの柴犬)

  • 入浴が事務的ではない

    • 病院での入浴業務を行っている人の話によると、病院では人数が多いので機械的になってしまうが、タブノキはゆっくりなので、利用者さんの気持ちに寄り添う事ができる。気持ちの準備が出来るのを待ってからゆっくり入れられていた。

    • どうしてもお風呂は夜に入る習慣があるので昼間に入るのを嫌がる人がいるらしい。

裏側にある畑

利用者さんの様子

  • 用事をしている様子:タブノキは用事をする事が運動の代わりになっている。サービス付き高齢者住宅や特養に見学に行く事があったが、皆さんお客さんとして、黙ってテレビに向かってじっとしている姿が印象的だったが、タブノキでは用事をするので、手を動かしたりおしゃべりしたりする機会となっていた。

    • 畑仕事:今日は芋ほりの日で、ジャガイモを収穫されていた。

      • 農作業が得意な方が、干し方を私に教えてくれたりと手際よく作業されたり、やり方を教えてくれた。

    • 昼食の準備:キーマカレの準備のお手伝いをした。私が玉ねぎを切ろうとしたら、深山さんに「利用者さんに作業をしてもらってください」と訂正された。最終的にはのべ7人の方に分担してもらって、玉ねぎ、にんじん、ピーマンを切ってもらった。

      • 人参を切ってもらった時。丁寧に作業をしてくれて「ちょっと待ってね」と言い続けていた。私はもどかしくなって、手伝ってしまったが、あのまま納得いくまで一人でやってもらえば良かったなと思っている。

      • ぶんぶんチョッパーで勢いよく引っ張ったりしている姿は、能動的に運動をされているので体操より良いと思った。

      • 「何もできない」と言ってた人にぶんぶんチョッパーで細かくした野菜をボールに移し替える作業をお願いしたら、凄く丁寧にしてくださった。

      • 床が汚れたら、自主的に掃除をしたり、と自ら役割を率先されている事もあった。

      • 流しでお皿洗いをされていたので一緒にお手伝いさせていただいたが、洗い物をする手際がスムーズだし、排水溝掃除まできちんとされていて丁寧にされていた。(しかも私より長い時間流しに立って作業されていた)

    • 洗濯ものをたたむ様子

      • 最初文句を言いながらも、いつのまにか集中して畳み始める。綺麗にたたむ事が体に染みついているからか、手慣れた現役の手つきで、利用者さんというより現役のお母さんの様で感動した。

  • 利用者と少しお話させていただいた。

    • 家で一人暮らしの方

      • 家で食事をする方が気楽。いつも出前を取っていると言っていたが、タブノキの食事に野菜が多くて良いなど、誉めていたし、年金の範囲で生活する事を話をさせていたので、案外タブノキの食事を気に入っているのかもしれない。

    • 施設居住者

      • お皿を洗っていた方は施設居住者だった。施設では、3食提供されている。何もかもしてくれていると言っていた。とても綺麗にお皿を洗う能力があるのに、施設だと何もしないのは、もったいないかもしれないのではないか?と思った。

野田村(仮)の参考

  • 取り入れたい所

    • 高齢者をお客さんにしない所。

      • 細分化すれば文句を言いながらも一生けんめいやってくれる。

    • 多世代でいる事

      • 子供、障碍のある子ども、外国人などの多様性のある暮らし、犬や猫などの動物もいるのも良いですね。

    • 時間やルールの縛りを緩くする事

      • ルールは無いのは困るが、細かなルールが無いだけで、人々は寛容になるのではないかと思った。

    • 畑作業を本格的にされている所

      • 収穫された大量のジャガイモは壮観だった。獲れたてのジャガイモもごちそうになった。

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