その言葉はいつだってわたしを隣で支えてくれた
あなたには心の支えになっている言葉はありますか?
つまずいたときに隣で支えてくれる言葉。
座右の銘なんて言い方もある、そんな言葉。
わたしには、ずっと隣でわたしを支えてくれた言葉がある。
大学生の時に初めて聞いてそれからずっと大切にしている言葉。
「Will be what I want to be.」
日本語にすると「なりたい自分になる」。
この言葉を初めて聞いた当時のわたしは、特に自分を持たずふらふらと生きていた。
バイトと飲み会をはしごし、大学にちゃんと行けていなかった毎日。典型的な酒クズ大学生だった。それでもどこかで「このままではいけない」と思う自分もいて。
境界線のないどちらつかずの毎日をなんとなく過ごしていた。
夢がなかったっ訳ではない。
将来こうしたいという思いがなかったわけではない。
それでも、その場の楽しさを選んで、先のことからは目をそらしていた。
そんな時に出会ったのがこの言葉だった。
「なりたい自分とは?」
思わず自問自答した。
こういう仕事をしたい、こんなことをやってみたい、やりたいことはたくさんあっても、その先に自分がどうなっていたいのかなんて考えたこともなかった。いくら自分にその答えを問いかけても、毎日をなんとなく過ごしていただけのわたしにもちろん答えなんて見つかるはずもなく、当時のわたしはただただこの問いの答えを探していた。
その答えが見つかったのが、今から5年前。留学に行った時だった。
それまでは自分を押し殺すのを「美徳」としていたわたしにとって、留学での生活はそんな美徳を180度ひっくり返してきた。
なりたい自分になることを周りに話していいし、それで誰かにバカにされることもない。わたしの未来についてみんな話を聞いてくれるし、みんなも未来の姿について語ってくれる。
ただ夢を語っていただけの時間かもしれないけれど、そうやって自分の未来を話していると不思議と「なりたい自分」の姿がはっきりしてくる。
やりたい仕事のその先、やりたいことのその先、そこに「なりたい自分」があることに気づけたのが5年前だった。
Will be what I want to be.
あれから5年。なりたい自分の姿なんて、毎年変わっているし、なんなら毎月でも、ころころと変化する。
それでもこの言葉はいつだって、決して自分に自信なんてないわたしの「わたしをわたしたらしめる部分」をそっと支えてくれている。
そしていつからか、そんな「なりたい自分」の姿がわたしの向かう先になっていた。
そうなれたのもきっとこの言葉に出会えたから。
これからもこの言葉が、ずっと隣でわたしを支えてくれる。
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