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猫が幸せそうな国はそろって平和だと思うんだ

猫が大好きだ。
ニャーとなく鳴き声も、エサ欲しさにすり寄ってくるもふもふも、クリームパンみたいな手も…。
なんで猫ってこんなにも人を惹きつけるのだろうと本気で考えたことすらある。

日本にも野良猫はたくさんいる。
鹿児島で私が住んでいた近くにもたくさんの猫が住んでいて、疲れて帰る道すがら何度も癒されながら帰った。

そして、ここ、バンコクにもたくさん猫がいる。
病気が怖くて日本のように気軽に触ったりはできないけれども、バンコクの猫もやっぱり日本の猫と同じぐらい可愛い。
猫は世界中どこに行っても可愛い。

 

バンコクではよく猫も犬も無防備に昼寝をしとぃる姿をよく見かける。
人がバンバン通る道端でも、まるでここが私の寝床だと言わんばかりにぐっすりと眠っている。
声をかけても、触っても起きない猫を見ていると、「ああ、バンコクはいい国なんだな」と思う。

普通猫は触ったり、声をかけたり、警戒心が強い猫は近づいただけでも起きて逃げてしまうけれども、バンコクの猫はまったく人を警戒していない。
それぐらい人も猫にかまったり、ましてやいじめたりする人はいない。

 

動物に優しい国。
それはきっと人にも優しい。

電車に乗っていても、後から乗ってきた高齢の方や、体が不自由な方、子供連れの方に我先にと席を譲る姿をよく見る。
一応優先席はあるのだけれども、まるですべての席が優先席であるかのように、ごくごく自然に席を譲っている。

 

「ほほえみの国タイ」そう呼ばれるこの国には、ほほえみだけではなくたくさんの優しさであふれていた。

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