スコールの降る季節に

タイには今の時期、スコールが降る。
局地的に、短時間で大雨が降るあれだ。
最近日本でも降るあれだ。

タイには天気予報がない。
いや、天気予報自体はあるのだけれども、厳密に言うと、天気予報があてにならない。
日本の夕立と同じで、いつ降るか分からない。
だんだんと雲が厚くなって、空の色が「くもり」から「曇天」に変わって、そして少し風が冷たくなる。
この1か月で習得したのはそんな、スコールを予知する方法だった。

 

雨は嫌いじゃない。
喜ぶ緑や、雨宿りする鳥を見ると、自然を忘れと思っていたたバンコクにも自然があると思い出させてくれる。
時には、外に出られない口実を作ってくれる。

雨上がりのきらきらとした世界も、
雲が晴れる様子を反射させた水たまりも、
雨好きたらしめる理由のひとかけらなのかもしれない。

 

きっとあと3か月ぐらいはこんな天気が続くんだろうと思う。
私は傘を持っていないから、雨が降ったら雨宿りをするか外に出ないかどっちかだ。
傘を買えばいい話だし、タイはヨーロッパみたく、みんな傘を使わない文化というわけではない。
それでも傘を持っていないのは、別に自然の摂理に身を任せようとしているわけでも、雨に濡れてこそなんぼなんて思っているわけでもなく、シンプルにわたしがめんどくさがりやっていうだけの話なのだけれども。


傘を買わなければ。

明日も雨は降るだろうか。
せっかくなら、可愛いレインブーツのように、雨の日に出かけたくなる傘を買おう。

いいなと思ったら応援しよう!