なんとなく調子が悪かった
先々週まで二週間ぐらい、なんとなく調子が悪かった。
特に高熱が出るわけでもなく、激しい腹痛に襲われるわけでもない。頭も別に痛くない。
でも、なんとなく本調子でないというか、100%元気と言えない日が続いていた。
いつからだろうか。たぶん大学2年か3年ぐらいだったと思う。
当時の私は今よりもずっと弱くて、ずっと打たれ弱かった。
なにがきっかけかは分からないけれどもどこか天狗になっていた私は人とぶつかることも多くて、そのせいでたくさんの人を傷つけてしまっていたと思う。
よく切れる剣は時には自分をも傷つけるとはよく言ったもので、その諸刃の剣は自分をも傷つけていた。
周りの人との関係が次第にうまくいかなくなり始めたころ。
朝起きると突然耳がおかしくなっていた。
低い音が聞こえない。
そんな自分の心と体が少し怖くなった。
病院に行くと、原因が分かって薬をもらえて、薬を飲んでいる間は症状が改善するけれども、薬がなくなるとまた耳鳴りがする。
そんな時期が半年ぐらい続ていた。
いつも普通にできていたことができないことは自分が思っているよりもストレスになるらしい。
そういえば右手の薬指を骨折したときは、普段使わない指だと安心したけれども、いざペンを握ると力が入らなくて戸惑ったっけか。
普段当たり前にできていたことなんて、それがあまりにも当たり前になりすぎていて、いざできなくなると相当に困惑する。
同じように、当たり前と思っている日常はいつ当たり前じゃなくなるかが分からない。
当たり前に健康だと思っていた体も、いつ調子が割るか分からない。いつ熱が出るか分からないし、お腹が痛くなるか分からない。
自分が資本になってしまった今、体調不良が少し怖くなった。
無防備にエアコンガンガンでは寝られないし、お腹を出して寝れない。
栄養にも気を付けないとと思い始めたし、今までみたく、好きなものを好きなだけ食べるのはやめないとと気を付けるようになった。
今まで「健康」という部分にあまり時間を割いてこなかった自分が少し変われたのもいいきっかけなのかもしれない。
これを機に、しっかりと自分を大切にしていこうと思う。
ちゃんと運動をして、ちゃんと食べて、ちゃんと寝る。
人として当たり前だけれどもこれまでできていなかったことに向き合っていこう。