誰かの「いいところ」を見つけられる人はきっとすごく素敵な人
久しぶりに会う友達。
ドイツに留学中に出会っ当時、別の大学に音楽留学をしていた友達。
きっと、普通に生活していたら出会わなかっただろう人と、こうやって偶然に出会って4年たった今でも連絡を取り合えているのはとても幸せなことだなと感じながら集合場所に向かった。
ドイツでも数えるぐらいしか会っていないのに、まるで久しぶりに会う幼馴染に会ったみたいにいろいろなことを話した。
近況報告や、彼女の結婚生活のこと。
とても上品なのにずばずばという彼女の物腰がとても面白くて、飾らないキャラクターが大好きで、新婚生活の話を聞きながらげらげら笑ってしまった。
きっと会うのはこれで5回目ぐらいな彼女。
だけど、私の話す言葉の節々や内容からたくさんのことを感じ取ってくれて、そしてその数少ない情報から私のいいところをたくさん見つけてくれて、たくさん褒めてくれた。
私が努力している部分もしっかり分かってくれて、まるでいつもそばで見てきてくれたお母さんのように、優しく温かく、私のいいところを褒めてくれた。
私は褒められるのに慣れていない。
昔から、テストの点数が良くても、両親、特に母親にはできている部分を褒めるよりも、できていない部分を指摘されることが多かった。
習いごとのピアノにしても、今までの頑張りや表現について褒めてくれるのではなく、ミスを指摘されていた。
だからか、褒められるとどうしたらいいのか分からない。
と同時に、人を褒める方法を知らない。
私も後輩や友達には、できたことよりもできないことを指摘するほうがきっと多いだろうし、時にはできないことを責めることもあったと思う。
でも、やっぱり、人って褒められると単純に嬉しい。
そして、褒めてくれるとまた頑張ろうと前向きになれる。
なにかできないことばかりに注目する人よりも、できることやできるようになったことを見てくれる人についていこうと思うし、そんな人と一緒にいたいと思う。
まずは、私が褒めてもらったときに、素直に喜ぶこと。
そして、私も誰かのいい部分を見つけたら声に出して褒めること。
照れくささは捨てよう。大好きな人の前でぐらい。
「辛い」の連鎖よりは「嬉しい」の連鎖で繋がったほうがきっと、みんなが幸せになれる。
そして、そういう繋がりを作れる人は本当に素敵な人だと思う。