Intoxicateに書いた「サスぺリア」(2018)についての記事

この映画を制作したチーム、監督のルカ・グァダニーノと長年のコラボレーター女優のティルダ・スウィントンの話には最近ではまれに他に見ないひらめきが感じます。ルカ・グァダニーノは前作の映画『君の名前で僕を呼んで』 から注目をあびるようになりましたが、彼のディテールのこだわりにはスゴイものがある。
僕はこの映画のSpecial Editionの3枚組のDVDを買ってしまった。毎回、見るたびに新しい発見が出来る気がする。こういう映画はDVDで持っていたいものだ。

この映画のストーリーは全てコンテンポラリー・ダンス・グループのリハーサル・スタジオで行われている。ピナ・バウシュ、マリー・ウィッグマン、マーサ・グラハム、暗黒舞踏の影響がダンスに現れている。

トム・ヨークのテーマ・ソング「Suspirium」も心に残る名曲です。彼のファルセットの歌とピアノの弾き語りは、表現とはどうあるべきかを教えてくれます。映画中の音楽には1970年代のカン等のドイツ・ロック・シーンの影響を感じさせるクラウトロック風の曲もあれば電子音楽的なコンテンポラリー・ダンスの曲もあります。これはサウンドトラックのCDでも聴けます。(僕は最初に音楽を全部聴いてから映画を見た。)


レディオヘッドのトム・ヨークは6月27日に新作CDが輸入盤として出たばかりです。7月17日には高音質仕様の国内盤CDもリリースされることが決定している。そして、7月26日にはフジロックに出演する。

新作CDのタイトルは「ANIMA」。カール・ユングの夢のコンセプトに基づいています。(Ayuoの選ぶテーマと似ています。)

また、トム・ヨークがこのCDに収録されている3曲をコンテンポラリー・ダンス・グループと共に作った映像がネットフリックス(Netflix)で自由に見れます。ネットフリックスで配信されている映像作品は、世界三大映画祭すべてで監督賞を受賞している監督ポール・トーマス・アンダーソンによるもので、サイレント映画期に人気だった10分から12分のワン・リーラーという形式に則ったものになっている。

ぜひ見てみてください。


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