見出し画像

拝啓〜第56回理学療法士国家試験を受験するキミたちへ✍️〜


はじめまして!

札幌の整形外科クリニックで理学療法士として働いています、山口歩夢と申します!


この度はご拝読いただき、本当にありがとうございます(^^)


今回は『拝啓〜第56回理学療法士国家試験を受験するキミたちへ✍️〜』という題で、お話していきたいと思います☝️


紛れもなく私は、今年の2月23日に


「第55回理学療法士国家試験」を受験し、

合格したばかりです。


なぜ、この記事を書こうと思ったのか...

それは簡単です。



現在の理学療法養成校に通われている学生さんに向けて、少しでも...


国試を見据えた勉強”の参考になったらいいなと思ったからです😊


また現在、新型コロナウイルス(COVID-19)の

影響で養成校に通えず、自宅待機してる学生さんがほとんどかと思います。


そんな学生さん!いまこんな悩みありません?🙄


画像1


そんな学生さんは、是非最後までご覧いただければと思います!!


少しだけそのヒントをお教えできるはずです!


ではいきましょう☝️


1.理学療法士国家試験の仕組みを知ろう!

画像2

ここだけ少し堅い話になってしまいますが、

ご了承ください🙇‍♂️


理学療法士・作業療法士国家試験は以下のように構成されます!


一般問題(1問1点 午前80問 / 午後80問 計160点)

実地問題(1問3点 午前20問 / 午後20問 計120点)


となっています☝️


実地問題(1~20問目)はおもに

長ったらしい問題文に加え、絵や表から情報を読み取るような応用的な問題ばかりです。


ばかりというか、それしかないです。笑


まぁ、だから3点っていう配点になっているんですよね。


こんな言葉があるくらい実地問題は重要なんです!

画像3



(私は完全にそうは思わないですけどね...。笑)



また、一般問題は2つに分けられます!


専門分野(21~50問目)
PT分野のみの問題:物理療法、運動療法など

専門基礎分野(51~100問目)
PO共通の問題:解生運、病理、精神など


私個人的な意見では、


勉強を始める際は、専門基礎を固めたほうが早いと思います!😂


(特に 解剖、生理、運動学は今のうちに...!)


そして、合格の基準は以下のようになります!


総得点(168点以上 / 280点)

実地問題  (43点以上 / 120点)


つまり、6割以上の点数を獲得すると合格になります‼️


ちなみに、不適切問題があると総得点は下がり、6割の基準も変わります。


第55回理学療法士国家試験では


総得点(167点以上 / 277点)

実地問題(43点以上 / 120点) 


こんな感じでした☝️


それでは、次にいきましょう!!


2.過去5年分(第51〜55回)はどんな傾向かを“軽く”把握しよう!

画像4

まずは、過去5年の傾向を“軽く”でいいので、把握するべきです!!


この分析に関しては、

国試対策の参考書の先頭に大体書いてあります😂


最初からしっっっかり最後まで読めそうな方は、

そちらを参考にして、勉強を進めるのもありです!!


しかし、図と表と長い文だらけで読めなかったのが、この私です。笑

(一応さらっと、読みはしましたよ!!その上で・・・)


なので、私はとりあえず


【過去問を解きながら、傾向を把握する】


ことにしました✍️


だって、一問も解かないままで、

分析通りに参考書を進めるの怖くないですか?


私はそんなリスキーなことはできなかったです😅


中には、がっちり分析を固めて、頻出が多い問題から解いていくという人もいると思います。

それもアリだと思いますよ!


ただ、あくまで”傾向”に過ぎません。


その傾向をぶち壊してきたのが、今回の

第55回理学療法士国家試験だと個人的に考えています😅


そのお話はまた後でにしておきます。


最初は、“なんとなく”でいいので問題に取り組み、感触を確かめながら

傾向を掴む程度でいいのかなと思います‼️


そしたら自然と、「あ、この問題文のこの言葉の意味わからない...。」というのが積み重なって、


「自分ってこの分野苦手なんだな🧐

「この問題結構出てくるから、大事なんだな!」


というのが見えてくるはずです!!


最初から、「学校のテストでこの分野のテスト点数低いし、傾向的にもこの分野多いからここまずやろう!」


↑これ危険だと思います⚠️


傾向を軽く把握するにしても、

皆さん気になるのは、


「今年の国試は、どんな感じだったの?」               
「受けてみて、どんな感想を持ったの?」

というところかなと思います!


そのお話をしていきますね!


3.今年の国試(第55回)はどんな感じだった?

画像5


まず私自身が、受けてみて感じた主観的な感想を述べます🗣

ここがどうでもいい方は、飛ばしてくださって構いません。笑


ただ、嘘抜きでリアルな感想を述べます。


多分、誰もこのようなnoteというプラットホームで述べていないと思います。笑


まず、こちらをご覧ください👇


これは国試が終わって、

2日後に僕が書き留めておいた

今年の国試の特徴です。(個人的な見解)


これに基づき、順をおって

さらっと説明していきます!



まず、①AM1問目から研究分野の問題 についてですね。

いやぁ...焦りました。笑


現在はまだ公開されていませんが、

実際の問題は厚生労働省のHPから今後見ることができると思います!


今までの国試の1問目ってだいたいがROMの問題なんですよ!!!!

模試も1問目はROMだったのに...😭


そういう意味でも、傾向が変わった国試になったかなと思います!!




②地域PT系問題出題率↑ についてですね🤘


どんな問題かというと、訪問リハ時の注意点や異変時の対応などですね。

ここは、全うに今まで生きていれば分かるような問題です!笑




③専門分野はより臨床的な問題に についてです👀

これについては大分厄介になったなという印象です。


今回の問題として...

問題文と股関節のX線写真どん! →  この中のどの疾患でしょう? →  この疾患について正しいのはどれか?

という最初をミスると、その後もミスる問題だったんですね😓


じゃあ何が臨床的かというと

画像を読み取るものが、Perthes病だったということです。


普通は、画像から読み取る問題って、

股OAとか臼蓋形成不全なんです!

オーソドックスな病態で、わかりやすいものが画像問題としては出されやすいです☝️



この問題の大変さは、勉強していくと分かると思います。笑



④昨年より基礎分野の難易度↓

これが一番大事です‼️‼️

このおかげで点数稼げたという受験生が多かったと思います。


私自身の基礎分野だけの点数を公開すると

午前 42 / 48点                                                                                      
午後   45 / 50点                     

でした。


正直言って、基礎は簡単すぎました。

ほとんど過去問と同じような問題たちばかりでした。

だから基礎は重要だし、稼ぎどころなんです!!(次の見出しでお話しますね)


逆を返せば、来年はもう少し難しくなる...?ってことも予想できますね。



⑤義足問題は減少傾向...?

これに関しては、なんとも言えませんが

今年は少なかった印象です!


例年だと、

実地問題で義足の異常歩行の問題、もしくは装具着用時の異常歩行の問題が1問あったりしますが...


今年は0問でした。


僕の把握している限り、専門分野にて

足の継ぎ手の種類1問、

装具の継ぎ手の種類と役割について1問

のみかと思います。


(義足の問題は嫌いなので、解きながらラッキーと思いました。笑)


今年の国試はざっくりこんな感じでした✍️


大体の傾向を把握した上で、じゃあ何から手をつけよう?

それについて次にお話します👀


4.何の分野から手をつけるべき?

画像6


これに関しては言うまでもなく

解剖、生理、運動学から 進めていきましょう!!


このことに関しては、どの人も共通しておっしゃっていることです。


なぜかは簡単。


「基本的な問題は解剖、生理、運動学で説明できちゃうから。」


例えば、スポーツ障害で一番発生数が多いと言われる、足関節内反捻挫。

なぜ発生するか?


1つ目は、内果の位置が外果の位置より高いから。

2つ目は、内側の三角靱帯に比べ、外側靱帯の強度が低いから。

3つ目は、距骨の構造上、前方が広く後方が狭いため、内がえしすると距腿関節が不安定になるから。


などなど例をあげると、解剖学・運動学で説明できるんですね。


他にも、循環器・呼吸器・消化器系などは、解剖学・生理学の要素で説明できたりします。


先ほど
「実地問題を制したものが、国試を制す!」というお話をしましたが

なぜ私が「完全にはそう思わない」かというと...


実地問題は、解剖学、生理学、運動学だけでは説明しきれない問題が多いからです。


博士レベルの方でしたら、説明できると思います!


しかし学生には到底できませんし、

そこまで突き詰めすぎると時間が無駄かと。


これについては最後お話ししますね。



5.国試勉強を進める上での注意点

画像7


【①1問に対して深入りしすぎるな!】

勉強していくと、どう調べてもわからない問題にぶち当たります。

そういう時はキリがいいところで諦めることも重要です。


すぐ諦めるのはダメですよ!?


一番いい方法は、自分で考えた上で頭の良さそうなやつに聞く。


それでもダメなら、学校の教員に聞く。

たまにそれでもダメなことがあります。その時は諦めましょう。


もしくはSNSで「この問題分かる方いらっしゃいませんか?」と

発信するのも一つの手ですね。


実際に、私はある方の悩んでいた問題にお答えしたこともあります!


ただ、皆人間なわけですから、たまには間違って解答することもあります。

そこで大事なのが...


【②批判的に参考書の解答を吟味せよ!】

はい。これPTとして働いてからも大事です‼️

簡単に言えば


「この答え、本当にあっているの?」という観点を持とう!ということです。


参考書の解答を見ていると、たまにあれ?ってことがあります。


参考書Aにはこう書いてあるのに、参考書Bにはこう書いてある!的な。


だから、振り返るのに使用して欲しいのが

教科書です。


なんのために、今まで高いお金を出して

学校で教科書を買ったかを考えましょう。真剣に🤔



最後にこんなやつは煙たがられるよっていうのをご紹介します。



【③知識を周りに押し付けるな!】

ある程度勉強を重ねると、周りとの差ができはじめ、

みんなが知らないような知識をgetできることがあります。


それを、聞いてもいないのに周りの人にドヤ顔で押し付けるのはやめよう。


下手したら嫌われます😱笑


もし、そのことについて聞かれた時は優しくわかりやすく教えてあげてください😊


アウトプット🗣は一番の勉強になります!!

これは間違いなく、自信を持って言えます💡


ちなみに僕は、Twitterにて

毎日アウトプットを兼ねて、国試に関連するツイートを狂ったようにしていました🙋‍♂️笑


まずはこの3つについて、注意してくださいね!!!



5.まとめ


では、重要なところだけ
まとめていきますね☝️


①傾向は“軽く”把握しよう
②第55回は総合的にみると比較的簡単だった
③解生運は早めに手をつけておこう
④参考書を信じすぎるな!
⑤アウトプットが一番の勉強法


今回の記事を読んだことで、

この5点を皆さんに意識して

勉強に取り組んでいただけたらと思います😊



6.最後に


かなりボリュームのあるnoteになりました。笑

いかがだったでしょうか?🙃


本当は勉強方法について

もっっっっっと書きたいことがたくさんあります🙄🙄笑


ちょっとだけお話すると


私は、分野によって勉強の仕方を変えています。(時期や時間まで)


そのことも需要があれば、また発信できたらいいなと思います!



是非、読んだ感想を

Twitterの引用RTで教えていただけると、筆者がとても喜びます👍



休学が延長になった今、差がつく時です。

早め早めで取り組んでいきましょう🙌


何か勉強していてわからないことがありましたら

SNSのDMに送っていただけるとお答えできると思います!

もう一度、リンク貼っておきますね😊


今後、国試関連の発信を増やしていく予定です!

フォローしていただけると、すぐに情報がチェックできます🤟



では、またいつか👋

いいなと思ったら応援しよう!