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マブダチみたいな姉

今回の日刊かきあつめのテーマは「#カメラフォルダの1枚」。

「よーし、何をテーマにしようかなぁ!」と意気込んでみたものの、携帯のカメラフォルダをざっと見たらなんと推しの画像ばっかりだった。


やっぱりいつ何時も推しの美しい姿を忘れずにいたいという想いからか、とんでもない量の画像が1日に何枚も保存されている。加えて私はあんまり写真を撮る習慣がないので、本当に推し以外の写真が少ない。


しかし、ただ推しについて紹介するのもいつも通りだな……と思ったので、しばし根気強く探してみたらこんな写真があった。

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そう、写真をあんまり撮らない私でもオタ活の記録は残してあった……!(笑)

これは2017年の夏に姉とK-POPのライブに行ったときの写真だ。左が姉で、右が私である。

見てわかる通り、ペアルックみたいな感じになっている。


その昔、私たち姉妹はライブに行くときたまにペアルックになるときがあった。誤解がないように言っておくと、「ペアルックにしていこうぜ!」と言って服を決めるのでなく、私が勝手に真似するのである。

少女時代のライブに行ったときはお揃いのカラースキニーパンツを履いてたなぁ。この携帯のフォルダには残ってなくて残念だけど、私がタトゥーシール作りにハマってたときは姉の顔にもベタベタつけさせてもらったこともあった。


だから知り合いにライブに行ってきた話をすると、誰に話しても「仲良し姉妹だね」と言われることが多い。上か下に兄弟(もしくは姉妹)がいる人には「うちは全然仲良くないから羨ましい」なんて言われたこともあるくらいだ。

こんなエピソードばかり話すと、私と姉は昔から仲良しだったと思われがちだが、じつは実家にいたとき私は姉にそれはもうたいそう嫌われていた(らしい)。

根っからの妹気質で、甘えたなうえに根性なしな私が鼻についたのかもしれない。「妹だから優遇されて当然!」という根性の悪さで世を渡っていく私は、確かに姉を苛立たせる要因だっただろう。

今でも「あの頃、あんたのこと嫌いだった」と面と向かって言われるくらいには嫌われていたのだ。


実家にいたときはあんまり話した記憶もなかったくらいだったが、姉が大学進学で地元を出からその状況は一変した。


私も高校生になって携帯を持ち、姉も上京したばかりで暇だったのか、よく電話をするようになったのだ。平気で1時間も2時間も電話するので、当時は「携帯代が高くなる!」と母親からよく𠮟られたものだ。

当時、姉は地元に帰省するたびにお土産もよく買ってきてくれたし、私はあの年になって初めて姉にかわいがってもらうという感覚を覚えたわけである。


その関係性が構築できたからか、私が同じく大学進学で上京するとなったとき、姉はすんなり同居を許してくれた。

最初は私のとんでもないワガママさに苦労して、苛立つことも多かっただろう。それでも1年経つ頃にはお互いのことも改めてよくわかって、心地よい生活ができるようになったと思う。


そんな幼き時の不仲から仲良くなるまで時間が長かった私たちだが、今は普通の姉妹というよりマブダチみたいな関係性だなと感じている。

別に姉に何でも話すわけじゃないし、毎日連絡するわけでもない。でも、あったらバカ騒ぎできるのは姉だし、定期的に会いたいと思うのも姉なわけである。


今は私が結婚してしまったので同居を解消してしまったが、引っ越しをするときはぶっちゃけ地元を出るときよりホームシック(?)になった。


姉も引っ越したあとはだいぶ寂しがっていたみたいだが、今は「会社にあんたに似て妹気質の子がいる」と言って楽しそうだ。そう聞くと「本当の妹は私だからね!!」とプンスカしてしまう私はだいぶシスコンなのかもしれない。


まぁでも本当のシスコンは姉だと思っている。会社の同僚に私のことを良く話しているみたいだしね。うんうん、愛されちゃってて困るわけよ。


とかなんとか言いながら、愛しの姉ちゃんのために今日も長文のラインをポチポチ打っている私は、だいぶ姉好きをこじらせているに違いない。

執筆:otaki

編集:アカ ヨシロウ

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otaki
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