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たったひとつの教えを胸に
とんでもない猛暑が続いている今夏。
この歳になると殺人級の日差しを直に受けるなんて考えられなくて、ずっと日傘でガードしてるか、もしくは家から出ないかの二択で生きている筆者である。
洗濯物を干しにベランダへ出るのでさえ億劫だ。近くの中学校では、ソフトボール部だろうか、子供たちが元気にボールを追いかけている。
元気だなぁ〜とひたすら感心しつつ、私にもはるか遠い昔に部活動を頑張っていた時期があったと思い出す。
そう、今回の日刊かきあつめのテーマは「 #部活動の思い出 」。思い出したくない記憶ばかりだが、せっかくの機会なので書き留めたいと思う。
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今でこそこんなにぷよぷよの体をしていて、運動ができるとは微塵も思われない筆者だが、じつは生粋のバスケ少女だった。
入ったきっかけはスポーツ少年団への入部。小学校2年生から中学校・高校とかれこれ10年間は続けた。
社会人になってからこのことを話すと「走れたのか」とものすごく失礼な心配をされることが増えたのだが、これでもチーム内では上位に入るくらいには足が速かったのだ。
なんなら小・中・高と副キャプテンまたは副部長のポジションについていたくらい。部長ポジションにつけないところはなんとも私らしいが、ある程度の信頼をメンバーから得ていたことは嬉しく思う。まぁ、弱者チームではあったけどね。
先ほども言ったが私にとって部活動は、思い出したくない記憶も多い。もちろん、仲間と切磋琢磨した日々はやりがいがあったし、楽しかったけど、なんやかんや辛い記憶のほうが勝っている気がするのだ。
特に思い出したくないのは高校時代の部活。顧問の先生がけっこう厳しい人で、まぁまぁ体罰みたいなこともあった。物を投げられるのはしょっちゅうで、叩かれたこともあったかな。けっこうビクビクしながら部活をしていたと思う。
今で言う言葉の暴力みたいなものもあり、人格を否定するようなことを言われて、迎えの車の中で親に話して泣いたこともあった。
それでも不思議と辞めたいと考えなかったのは、仲間のおかげだと思う。支えあってこれたのは今でも記憶に残っているし、とても感謝している。
ただ、ひとつ誤解して欲しくないのは、別に顧問の先生を恨んでいるわけではないということ。別にこのことがあったから心に傷を負ったわけでもないし、ひどいことを言われたと記憶していても実際に言われた言葉までは覚えていないのだ。
まぁ、確かに部活動の思い出が苦いものになってしまったのは残念だが…先生も私たちを強いチームにしようと思ってのことだったろう。別に悪気があったわけではないのだ。
一方で先生の言葉で印象深いものが1つだけある。それは「評価は他人がするもの」という言葉だ。
口ではどれだけ頑張っていると言えても、結局判断するのは他人である。あわよくば手を抜こうと画策する言い訳しがちな自分だからこそ、刺さった言葉かもしれない。
仕事をしている中でもふとしたときに思い出すのはこの言葉で、今でも言い訳しそうな自分を叱咤してくれる。
いま自分が誠実に生きられている所以なのかもしれないと思う。
編集:彩音
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