見出し画像

経理担当が、社内勉強会~会計編~をやってみた

当社、スペースマーケットのコーポレート部経営管理チームでは、それぞれ自分の業務領域や得意分野をテーマに持ち回りで社内向けの勉強会を開催しています。

先日、私も経理担当として勉強会を開催しました。テーマは「スペースマーケットのビジネスと財務諸表(PL・BS)」。なんというか、いかにも経理担当っぽいテーマです😊。当日は、売上の内訳構成比や推移、実際の数値などを用いて進めたため、この場で勉強会の内容自体を共有することは難しいので、このnoteでは私が勉強会を開催するまでの検討~準備のプロセスなどを書きたいと思います!

202006_コーポレート社内勉強会

テーマ設定

当日のテーマは「スペースマーケットのビジネスと財務諸表(PL・BS)」。おもに下記2点の理由から、こちらのテーマにしました。

・財務諸表の中で最も興味があるのは、やはり「売上高」ではないか。第1回目のテーマとしては、重要度と関心度が高いものにしたい。

・経理は常日頃から売上高に対して、「売上の対象」「売上を認識するタイミング」を意識しているが、財務諸表における売上の対象範囲を意外と知られていないのではないか。スペースマーケットのビジネス(サービスのうごき)と財務諸表がどのようにつながっているかイメージがわかないのではないか。


勉強会の構成と難易度

これはなかなか悩みました・・。

全社に参加を募っているため(参加は任意)、今月入社したばかりの新入社員・従来から在籍しているサービスを熟知したベテラン・同じチームで経理用語にも日頃から触れているメンバー、と参加時点の知識量がバラバラなメンバーが参加します。そのため、下記を意識しながら、学びの着地点をどのレベルにするか、という点で悩みました。

・新入社員の方でも理解できる内容にすること
・自社サービスについて詳しい社員も初めての学びや発見があること

考えた末、勉強会終了時点で、参加者が「BSの勘定科目にある「未収入金」「預り金」の内容がわかる」というゴール設定を決めて内容を詰めていきました。当社ビジネスと関連のある勘定科目ですが、BS科目ということもあり、PL科目より聞き慣れてない・イメージのわきづらい内容なはずと考えました。また、これまでに社内で説明したことがない為、ここには新しい学びがあると考え、上記を着地点としました。

そして全体を下記の3部構成に決めました。

Ⅰ.スペースマーケットの「売上高」のなかみって?
 
Ⅱを理解するための、最低限の前提知識のすり合わせ。新入社員の方は初めて勉強・従来から知っているかたは復習として。
Ⅱ.BSにある「未収入金」「預り金」とは何のおかね??
 Ⅰを踏まえて、今日の勉強会の本題。
Ⅲ.応用クイズ
 Ⅱの理解確認用として。


スライドで意識したこと

常に財務諸表に見慣れていない方・初めて会計用語聞く方の目線を意識して作成しました。私自身、スペースマーケット入社時に簿記の知識がまったくなかったので、見慣れていない人の気持ちが今でもよくわかります←。

経理学び始めに参加した勉強会では、「勉強会では理解したつもりだけど、いざ自分ひとりで財務諸表見ようとしたらわからなかった」「難しい用語が続いた瞬間、スライドに置いていかれて途中からついていけなくなった」という思いをよくしていました。

そのため、「いまから話すことは財務諸表上の「ここ」、BSの図では「ここ」のことです。」という説明と、実際の財務諸表やBSの図のスライドをこまめに挟むようにしました。

202006_コーポレート社内勉強会 (1)

当日の進行

テーマの「スペースマーケットのビジネスと財務諸表(PL・BS)」にあるように、一般的に財務諸表が読める、というよりは、自社ビジネスとのつながり(サービスのどういう動きが財務諸表上にどう表れる?)という点に重きをおいていたため、同時にサービスの理解も深まる内容にしていました。

経理担当が一方的に話すだけだと、ただの講義配信みたいになりそうだったので、ここはプロのお力を借りて、自分より断然サービスに詳しいカスタマーサクセス部の金子さんに協力してもらい、2人で進行しました。全体は私が進めましたが、サービスの説明・解説などは金子さんに担当いただきました。(金子さんはとっても物腰柔らかくチャーミングなので、勉強会の雰囲気も和みました😊)

また当日はZoomを使ってオンラインで開催しました。Zoomでの開催は、下記のメリットもありました。

・Zoom上のチャットでリアルタイムで参加者と交流できる
・録画しておき、参加できなかった方や復習用に社内共有できる


終えてみて・・・

一緒に進行してくれた金子さん・参加者のメンバーにも支えられ、無事に終えることができました。

進行中は参加メンバーがチャットでリアクションや質問を投げかけてくれるなど盛り上げてくれ、当日オフィスにいた自チームのメンバーは社内モニターにてみんなで一緒に視聴してくれていました(うれしいTT)。スペースマーケットはこういった社内チャレンジを温かく応援してくれる風土があると実感します。

応用クイズでは正答した方が多く、事後アンケートでは下記のような感想をいただき、理解を深めていただけたことがわかりました。

・入社したばかりでそもそものお金の流れがわかっていなかったのでたすかりました!
・一般的な内容より自社の実際の数値が出てくるので聞きやすいです。
・BSを意識して、スペースマーケットのお金の動きを考える機会がなかったので、とっても勉強になりました。


勉強会をやると決めて開催するまでは、脳の何%かは勉強会について考えていて、こんな進め方がいいかな?っとひらめいたものを忘れないうちにメモに残すみたいな日々を送ってました。改めて準備プロセスを書き連ねてみるとアレコレ考えていたんだなぁということが、自分としても事後的に気づくことができました。これをもって次回はもっとスムーズに準備できると良いなと思います・・・!

今後も、経理ならではの目線から社内勉強会を開催していきたいとおもいます!


いいなと思ったら応援しよう!