社会人で仕事しながら簿記2級合格したときの話
社会人で資格を取得するなら、よく候補にあがる「簿記」。
私も社会人になって簿記の資格を取得した勢です。
今回は、社会人で仕事をしながら、簿記試験の勉強をしていたときのことを書いてみようと思います。
簿記2級を取得しようと思ったきっかけ
私は資格取得にとりわけ興味があった方ではなく、勉強当時30歳直前にして原付免許くらいしか持っていませんでした(;^ω^)
社会人になって、スタートアップのコーポレート部門で経理業務も行うことを機に上司に「日商簿記検定試験2級」の取得を勧められたことがきっかけです。
しかし、それまでにほぼ簿記に触れたことのない私。慣れない用語に苦戦しながら勉強します。
独学か予備校か問題
簿記の資格を受ける場合は、いつの試験を受けるかを決める必要があります。
基本的には、年に3回(2月・6月・11月)のタイミングで試験が開催されているので、何年の何月の回に受験するか決めておくと逆算してスケジュールが立てられます。
私は7月ごろに受験することを決めたので、その次でいちばん早いタイミングの11月に受験することにしました。
まずは、独学で勉強しようと思い、簿記2級のテキストを買って着手。・・・したのですが、前提知識がなさすぎて半分も理解できず撃沈。。
簿記3級のテキストを買い、まずは3級から勉強しました。(3級は本当に何も知識ない状態からでも始められるので、これはどなたでも可能です。)
3級のテキストを独学で一通り終え、2級の勉強ができる土台ができたのですが、勉強のスペースはこれで良いのか、どの論点がとくに重要なのかなどが、イマイチ自己流では掴めない感があり、独学で続けるのは非効率かもなと思い、始めは検討していなかったのですが、予備校も利用して勉強をすることにしました。
しかし、そのコースは8ヶ月かけて勉強するカリキュラムが組まれていたところ、私が申し込んだのは試験の3ヶ月前。ちょうど、商業簿記の講座が終わり、工業簿記の講座が始まるタイミングとのことでした。(簿記2級は「商業簿記」と「工業簿記」の2部構成になってます)
「商業簿記終わってますし、通常より半分以上期間ないですが本当に大丈夫ですか?」と念押しされましたwが、既にやってみたい気持ちが大きくなっていて申し込みしました。
(早く申し込めばよかったことを除いては)結果、私には予備校はとても合っていました。
予備校のメリット感じた主な理由
1.カリキュラムが決められているので、勉強のペースに安心が持てる
2.強制的に勉強の時間を確保できる
3.簿記自体の理解が深まる
4.直前の模擬試験では本番の雰囲気(集団で受ける・慣れない環境)の練習ができる
2つ目は、ひとりだと自分に甘えてサボってしまいそうになる私の性格には、意外ととても重要でした。
通信制ではなく、通学形式にして、何時にどこで講義が始まる、という強制力が自分の管理になりました。
また、本質的なメリットとして、簿記がとても楽しくなりました。
私が受けた講師の方は、とても説明がわかりやすく、試験のための勉強に加えて、簿記自体の構造の理解が深まって、より勉強を楽しめたと思います。(それだけに商業簿記を受講できなかったことが悔やまれます涙)
結果、私は商業簿記は独学、工業簿記は予備校、というあまりなさそうな形式で合格しました。簿記2級は独学でも取得できると思いますが、私は予備校のほうが短期集中で理解も深まったという感覚があります。(戻れるなら最初から予備校でがっつりやりたい)
お金を払ってもよい・本質的に理解を深めたい・自分に甘えがちなので時間管理も活用したい、という方は予備校を利用することもオススメです。
どうやって勉強時間を確保していたか
かなりタイトな期間で、商業簿記と工業簿記を並行して勉強する必要があったため、ほぼ2倍速で勉強しなければなりませんでした。
そして、当時自分の仕事はスタートアップのバックオフィス全般のそれだけでてんやわんや。終業時間がバラバラだったり、業務が追い付かないときには夜が遅くなる日もありました。
そのため、基本的には平日の夜は勉強時間のアテにせず、平日の始業までの時間と土曜日の予備校、日曜日の自習、で勉強時間を確保していました。
さらに、ひとりでは自分に甘えて早起きができない私は、自分の身の回りの方に声掛けして朝一緒に勉強してくれる人を探し、午前7:00に都内どこかのカフェに待ち合わせして強制的に朝勉強する環境をつくりました。
「朝会」と呼んで、集まったら雑談はそこそこに、あとはそれぞれやりたいことをもくもくとやるだけ。勉強・読書・業務、皆それぞれ好きなことをやる時間でした。
あのとき、協力してくださった沢山の方には本当に感謝です!TT
朝は仕事の連絡も少なく、確実に時間確保できるので、社会人の方は朝に勉強時間とるのがオススメです。
少しだけ勉強法を紹介
・簿記試験に向けて
試験の直前になったら、試験と同じ形式の問題を解きまくるのが良いです。
試験と同じ制限時間で解いて、試験中の時間配分にも慣れておくとよいと思います。
さらにオススメは、試験を受ける回の試験予想の問題集が売られていて、紙の問題用紙・答案用紙もついているので、その用紙を使って試験と似ている環境でやっておくと安心です。(最近はオンライン受験も可能になったみたいなので、これは試験会場で受ける人向けになりましたね!)
最新のものを買うのは、直近の傾向からの予想もされていますし、試験の問題範囲が変わることもあるので、最新情報を押さえるため、受験する回に向けたのものをやるのがオススメです。
・勉強環境関連
その他自分を強制するために、下記なども試していました!
Instagramで勉強用アカウント作成
勉強している風景(ノートや机の様子)を写真に撮ってアップ。
タイムラプス勉強法
タイムラプス勉強法とは、iPhoneのタイムラプス機能を使って、自分の勉強の様子を撮影するというものです。
撮影されているので、見られている感がありサボらずできる、iPhoneを撮影に使うのでふいにスマホを触っちゃうこともない、後は見返すとこれだけやった!という達成感もあり、とてもコスパが良い方法です。
とにかく自分がサボらないために必死でしたw
仕事でどのように役に立っているか?
経理担当としての仕事では、その知識は業務に直結しました。特に私は、経理実務と平行して学習をしたので、学んだことが実務で出てくる、実務でよくわからなかったことが勉強の過程で理解できる、を日々繰り返していました。
これほど勉強が実務に直結した経験はなかったので、知識が活かせることの楽しさを知る経験にもなりました。
その他、経理担当以外でも役に立つ場面は多いと考えていて、特に経営に近い役職になるにつれて、財務的な情報を元に経営上の意思決定をする機会が出てくると思ってます。それは自社だけでなく、取引先の財務状況なども読めることになります。
簿記は財務諸表を読み取る基盤になるので、どんな職種の社会人の方でも、役に立つと考えてます。
まとめ
ちなみに、私は目標の11月には数点足りず不合格。(数点というのが本当に悔しいTT)
2月は受験せず、その次の6月で合格しました。
6月の受験のときも、また直前の1ヶ月前くらいに本格的に勉強開始し超短期集中で必死に勉強しました(サボらない工夫以前に、コツコツ進める計画性を磨かなければいけない気がしました・・・)
あれこれ長くなりましたが、私の勉強をまとめると下記のようなかんじです。
・独学+予備校(戻れるなら予備校でがっつりやりたい)
・社会人の勉強時間は絶対朝がオススメ
・勉強をサボらず継続できるよう、環境づくりの工夫をする
簿記2級は仕事をしながらでも取得できる資格なので、迷っていた方はぜひチャレンジしてみてください!