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頚椎症性脊髄症診療ガイドライン

知人が首が痛いと言っておりますので調べております。

<本日の参考資料>

📚頚椎症性脊髄症 診療ガイドライン📚


https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/110/11/110_2407/_pdf?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTAAAR0RuZMtpuMfpCgOoB7zxqVsNe6TPge3qyBggLjUfjYQtT6TnIomTIsqvWA_aem_ZmFrZWR1bW15MTZieXRlcw

💡柔道整復師ができることは何?💡

<読んだ感想 アウトプット>

💀状態を把握するために整形外科を受診を促す

💀保存療法でも、安静、装具療法、薬物療法が推奨されているので、柔道整復師が何かをすることはないが、状態が悪化しないように患者さんとコミュニケーションをしたり、病院受診のアドバイス等でサポート出来るかもしれない。

💀カイロプラク ティックで行われるような頚椎のマニュピレー ションは有害事象があることから、絶対に行わない。また患者さんにすすめないようにする。


📚内容 要約📚


1.頚椎症性脊髄症とは  

ガイドラインでは,頚椎脊柱管の狭い状態 で加齢性変化(椎体後方骨棘,椎間板狭小と後方膨隆)が加わることにより発生する脊髄圧迫 に,頚椎の前後屈不安定性や軽微な外傷が加わ り脊髄麻痺を発症する疾患を総称して頚椎症性脊髄症とした.

頚椎症性脊髄症では, 脊髄麻痺症状が出現すると保存療法に反応しに くく,また手術のタイミングが遅れ麻痺が進行すると手術後の症状改善も不良となるため,安易かつ長期に漫然と保存療法を継続することは 患者のquality of life(QOL)を損なうことになる。

2.診断  
症状,その裏付けとなる神経学的所見,画像上の圧迫所見が一致したときに頚椎症性脊髄症 と診断される(図 1).

鑑別診断
頚椎椎間板ヘルニアや頚椎後縦靱帯骨化症(ossification of posterior longitudinal ligament:OPLL)といったその他の圧迫性頚髄症
・頚椎症性神経根症頚椎症性筋萎縮症
・若年性一側上肢筋萎縮症(平山病)
・運動ニューロ ン疾患
・脱髄疾患
・脊髄サルコイドーシス等が
診断にはこれらを否定する必要がある

3.治療

1)保存療法  
主に軽症例に対しては保存療法. 保存療法には,頚部の安静を目的とした頚椎牽引療法や装具療法(カラーによる頚部外固定), 薬物療法としては消炎鎮痛薬,ビタミンB12,筋 弛緩薬,抗不安薬,プロスタグランディン製剤, ステロイド等が用いられてきている.
ガイドラインでは,「軽度および中等度の頚椎症性脊髄症に対する保存療法は症状の進行を遅らせる可能性があり,施行することを弱く推奨する.」としている.また 各種の代替医療も頚椎症性脊髄症に対して行わ れているものの, カイロプラク ティックで行われるような頚椎のマニュピレー ションによって神経障害が発生した報告もあり,注意が必要である.

2)手術療法  
頚椎症性脊髄症に対する手術療法は神経機能改善,QOL改善に有効である ことが報告されている.手術方法は前方法,後方法に大別される.


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