「どんな自分になりたい?」
いつも、我が子が初めてのことに挑戦するときは、比較的、放任子育てをしているような私でもやっぱりハラハラします。
木登りや岩登りは、見ている前でやるから、いざとなったら助けに行く心構えを持って見守っていられるけど、見えない場所に行く時はやっぱり怖い。
今日は、長男が1人で自転車で町まで行きました。
港まで、転校する友達を見送るために、初めて1人での冒険。
行きたいけれど、なかなか一歩が踏み出せない時、
「〇〇になったらどうしよう」
と、起きてもいないことを想像して不安になります。
特に長男は、先読みしすぎるところがあるので、案の定、不安な表情を見せました。
そんな長男に私は言いました。
「どんな自分になりたい??」
今までだったら、なんな質問はしなかったと思います。
不安をなだめるように、「大丈夫、大丈夫」「できるよ」と励ますだけで。
でも、今は、日々自分自身にも聞いている言葉が、口をついて出てきました。
「どんな自分になりたい??」
その質問に対して長男は、
「どこにでも自分でスイスイ行けるようになりたい」
と答えました。
そうしたら、もー大丈夫。
自分自身の心が決まったから。
万が一転んでも大怪我しないように普段は履かない長ズボンを履いて、ちゃんと自分で時間を逆算して、必要な物を持って、
「行ってきます」
とちょっと興奮気味に出発しました。
これまで、バス通学で自転車に乗る機会が無く、休日も特に自分で出かけたりしないため、車道はほとんど乗ったことがな買った長男。
小6にもなって⁉︎ と思われるけど、人がどうであれ、自分が必要だと思うタイミングで乗れればいいと思うから、そのタイミングを信じて待っていました。
彼にとっては今日がその日。
心の中では、注意して欲しいことをあれこれ伝えたい気持ちだったけれど、私がそんな不安を言葉に出すことで不安を引き寄せるだろうと思ったので、何食わぬ顔で、
「いってらっしゃい、楽しんで!」
と伝えて送り出しました。
帰ってくるまで、何度も時計を見ました。
「心配なんだね」と自分にヨシヨシしながら…
2時間後。
「つかれたーーー!」
と言いながら、キラキラした表情で帰ってきた長男。
きっと、すごく嬉しかったし、自信が着いたのだと思います。
その日は寝るまでとてもいいテンションで過ごしていました。
自分が必要だと思う時が来れば、人は必ず挑戦できます。
子どもが初めてのことに挑戦する時、大人も
「自分はどうありたいの?」
と自分に聞いてみる。
そうしたら、
自分がやることは、自ずと決まってきます。
それは子育てに限らず、日々の暮らしの小さな選択の中でも自分に聞いてみてほしい。
それだけで、その日一日は、最幸の時間を過ごすことができるから。
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