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世界一になる才能

ムスメとよく図書館に行きます。目に入った瞬間に、ピピっと来て借りた本。レシピ本ではなく小学生向けの伝記なんですが、とてもすてきな本でした。

わたし、無類のスイーツ好きなので、もちろん辻口シェフは存じ上げています。お店のケーキをいただいたこともあります。モンサンクレールのデコポンのシブーストを食べた時の感動は、忘れません。(セラヴィじゃないの?って言われそうだけど。)世界的なコンクールで優勝した、すごいシェフだとは認識していたけれど、パティシエとして以前に、人間としてすごい方だと、これを読んで感じました。

辻口シェフには、世界一になる才能があったのです。世界一になる方法を、生まれながらに身につけている、というか。それは、世界一になると決めたら、そこへ行くまでの段取りをつけて、ひとつずつ実際に行動に移すということです。

「世界一になりたいな」とポワンと思うだけでは、一足飛びに世界一にはなれません。その夢と現実の自分との間を階段でつないで、その階段をひとつずつ上がっていくことが必要です。

現在の自分と、こうなりたいと願う自分との間を階段でつなぐ「段取り力」と、それを行動に移す「実行力」。この2つを併せ持っている人が、世界一になる才能のある人だと思います。

これは、パティシエに限らず、どの業界でも同じだと思います。だから、辻口さんはたまたまパティシエの道を選んだからパティシエ世界一になったけれど、彼が目指せば世界一の野球選手でも、世界一のプログラマーでも、世界一のお金持ちでも、なれたと思います。

ムスメに世界一になってほしいとは特に思っていませんが(なってくれても全然構わないけれど♡)、もっと日常的にもこの2つの力は大切です。

ムスメ、まだ4歳なので、もう少し大きくなったらオススメしたいです。ひとまず、主人に猛プッシュしておきました。

読み終わって、改めて辻口さんのケーキが食べたくなりました。和楽紅屋の店名の由来も今回初めて知ったので、次にいただくときはいろんな想いを噛みしめながら味わいたいです。

#読書の秋2020 #世界一のパティシエになる#辻口博啓 #モンサンクレール

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