幼児は手を離すな
今日、5歳の長女がスーパーで迷子になった。二度と繰り返さないように、わたしの大反省を記しておく。
ベビーカーに乗りたがらない次女を抱っこ紐に入れて、買い物カートを押していた。次女はわたしのマスクを引っ張って奪い、下に落とすというのが遊びになっているので片手でそれを制しながらの買い物だった。よって、仕方ないとは言え長女と手をつないでいなかった。今までもこういうことはあったし、公共の場で騒いだり、ひとりでどこかへ行ってしまう子ではないので、長女がいなくなるなんて1ミリも思っていなかった。
お豆腐売り場で商品を選んでいて、振り返ったらついてきているはずの長女の姿がなかった。辺りを見回して、名前を呼んでも返事がない。
自分から血の気が引いていくのがわかった。自分から迷子になるような子ではないので、誰かに拐われたんじゃないかと不安に襲われた。店員さんに声をかけて長女とはぐれたことを伝え、店内アナウンスを頼もうと思ったところで、見覚えのあるラベンダーカラーのダウンジャケットがひょっこり現れた。心の底からホッとした。長女も不安だったようで、私を見ると泣き出した。
おそらく、時間的には10分くらいだったと思う。でも、もっとずっと長く感じたし、生きた心地がしなかった。
今回のことは、完全にわたしのミスである。「長女は大丈夫」と思い込んでいた。そういえば、いつも買い物は長女の習い事の時間に済ませるので、一緒にスーパーに来るのは久しぶりだった。めずらしくてキョロキョロしているうちに、はぐれてしまったのかもしれない。
有名な「幼児は手を離すな」は、本当だった。どんなにしっかりしていても、幼児は幼児なのだ。油断は禁物。どうしても手がつなげないなら、カートの端を持たせるとか、必ず視界に入るように前を歩かせるとか、方法はある。
こんな想いは、二度とごめんである。
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