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【田舎生活】台湾の離島の「澎湖生活博物館」で現地人の日常と伝統風習に触れた
日本と同じく島国で、海に囲まれた台湾。台湾には、観光で訪れることができる離島がいくつかあります。その中でも、台湾島から比較的近く、台湾人にも人気な澎湖(ポンフー)へ旅行に行ってきました。
現地人の生活に興味津々のわたしは、澎湖に行っても博物館へ向かうことに!
今回訪れたのは、澎湖の中心地、馬公市にある「澎湖生活博物館」。
澎湖は海の恩恵を受けてきた
海に囲まれた小さな島である澎湖の発展には海とのつながりが欠かせませんでした。
離島内で独特の風習が生まれた一方で、台湾島や周囲の土地との交流も盛んに行ってきたようです。
博物館の1階には、ほぼ実寸大であろう船の模型がドカーンと鎮座。
しかも、中にも入ってもOK!
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澎湖に根付く伝統的な宗教観
2階では、澎湖の伝統的文化を語るのに外せない民間信仰について展示されているコーナーが印象的でした。
台湾人には廟(道教版のお寺)を訪れて拜拜(お参り)をする文化があります。その感覚は日本よりもカジュアルで、何か悪いことが起きれば廟へお参りに、叶えたいことがあれば廟へお参りにという習慣が老若男女問わず浸透しています。
もちろん澎湖も例外ではなく、博物館にはお参りの様子やお供え物が展示されていました。
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澎湖人の一生
3階は地元住民の日常生活にさらにクローズアップ。
その土地の日常生活の様子を知り、現地人の暮らしを想像するのが好きなわたしが大興奮するエリアが此処。
レプリカがたくさん展示されていると、目の前でおままごとを見ている気分になるんです。
赤ちゃんの風習
現地では男の子赤ちゃんが生まれてからしばらく経つと、赤ちゃんに物を選ばせる風習があります。赤ちゃんがどれを手に取るかで未来の発展を占うのだそう。
韓国のドラマでも赤ちゃんに物を選ばせるシーンを見たことある気がするけど関係があるのかな(?)
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結婚の風習。結婚するには手間がかかる模様
人生の一大イベントである結婚は、今も昔も周囲を巻き込んで盛大にお祝いするもの。
澎湖男子は、結婚前に必ず炸棗(揚げた米団子のようなもので中にピーナッツや冬瓜入り)を友人に配るそう。そのため、結婚適齢期を迎えた男子は周囲に「いつ炸棗を食べれるのかな?」と聞かれがち。
また女性の場合、澎湖で最も栄えているエリアである馬公ではその昔、結婚する際に花嫁が駕籠に乗って街を練り歩いたらしい(田舎のエリアでは馬に乗ったらしいね!)
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わたしがひとつ前に書いた「宗教博物館」の記事を照らし合わせながら読むと新たな発見があるかも?
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日本統治時代のポスターを外から見る
順路の最後には澎湖の歴史を一覧できる年表エリアが。
その中の日本統治時代コーナーで、一際目を引くポスターがありました。
「支那事変国債」を郵便局で売り出していることを掲示する、真っ赤なポスター。
戦時色の強い、いわゆるプロパガンダ目的と思われます。
まさかこんなものを台湾の離島で見れるとは!
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日本語翻訳はあるものの…
澎湖生活博物館の解説文は、中国語・英語・日本語の3種類。
ただ、日本語ネイティブのわたしからしても日本語翻訳文は意味がめちゃくちゃで、概要は掴めるもののの、詳細は理解しづらい。なのでわたしは中国語と英語の解説で補填して、理解を深めました。
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澎湖生活博物館のアクセス
澎湖には電車が通っていないので、バスかタクシー移動が基本。
バス:馬公總站(バスのターミナル駅)から生活博物館站まで7分
タクシー:馬公港(船着き場)から博物館まで8分
澎湖空港から博物館まで13分
毎週木曜日と春節期間前の除夕(毎年異なるので調べてください)は休館。
澎湖生活博物館ホームページ
今の時代はインターネットでなんでも情報を仕入れられるけど、博物館という知るための空間に行ってみると、そこで吸収できる情報がいかに膨大なのか驚かされます。
異国を訪れた際は、博物館に足を運び現地の生活に踏み込んでみるのも良い時間の使い方かと思います。
それでは!
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スローペースでレトロ感溢れる台湾の魅力をぜひ味わってくださいね。