ここ台湾⁈日本統治時代を味わえる高雄の「逍遙園」はおばあちゃん家の匂いがした
こんにちは。
台湾で生活し始めて、はや1年半が過ぎました。
此処、高雄での毎日は、すでにわたしの日常になりつつあります。
台湾に住み始めたころは生活のすべてが新鮮で刺激的でした。でも今では、この地に住みながら自分の心地よい生活スタイルを追求することにシフトチェンジ中。
そんなわたしは最近、歴史的建造物や博物館巡りにハマっています。外国の博物館というのは、当然日本中心の視点で展示されてはいません。そのため、日本の歴史や文化を外から観察できるのが魅力。
市街地に突如現れる「日本建築」
今回レポートするのは、高雄にある「逍遙園」 。
市街地の真ん中に突如とし現れる木造建築を目の前にすると、まるで過去の日本にタイムスリップしたかのよう。
入場料は無料。気軽に立ち寄れます。
敷地内には広々とした芝生と、ドドーンと佇む由緒正しそうな2階建て建築が出迎えます。
中に入ると、1階はミニ博物館や喫茶店や売店、そして2階は当時の様子をそのままに残した The 日本の住宅。
そう、ここは日本が台湾を統治していた時代(日本統治時代)に日本人僧侶 が別宅として使用していた、正真正銘の日本人のおうちなのです。
逍遙園のヒストリー
逍遙園は、日本の貴族及び浄土真宗西本願寺派の第22代法主、大谷光瑞が建てた別荘。建物は1940年11月より使用されている。
2020年の「高雄」改名100周年を記念して、2017年から保存作業が施されたのち、
2020年11月1日より一般公開。
「教育」「修行」「農業促進」の融合をモチーフとして建てられ、「日本式伝統居住空間」及び「和洋折衷」を建築空間に昇華させている。
懐かしい木造建築の香り
2階では靴を脱ぎます。
畳と古い材木の匂いが充満した懐かしい空間は昭和の古~いお家を想起させ、玄関を上がるときには思わず「おじゃまします」と言ってしまいそうになりました。
入口付近には、仏教が日本へ伝来するまでのルートや歴史、大谷光瑞の生涯が展示されています。
奥の部屋には、当時の生活を再現した書斎や台所や寝室。生活感溢れる空間展示で、当時の家主の日常生活が妄想し易い。
さらに奥へ進みます。
木造の廊下は、歩くたびにギシギシと懐かしい音が鳴り響く。
廊下の壁には、こんな愛らしいイラストが。
自分も子供のころにこんな絵を描いてたなあと懐かしくなりました。
そして、畳の間。
書院造り(たぶん)の部屋には井草の香りが充満し、もはや自分が台湾にいることはとうに忘れて約100年前の日本に居るかのようでした。
逍遙園のアクセス
場所は高雄の市街地のほぼ中心に位置し、アクセス抜群。
■高雄メトロ
□オレンジライン 信義國小駅1番出口から徒歩2分
□レッドライン・オレンジライン 美麗島駅4番出口から徒歩12分
日本統治時代の遺産が残る台湾だからこそ、大日本帝国時代の日本を外の視点から再発見できる台湾。興味深い体験ができます。
高雄観光で疲れたら逍遙園でプチ帰国気分を味わってリフレッシュしてね~!
それでは。
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スローペースでレトロ感溢れる台湾の魅力を味わってくださいね。
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