『なぜ科学はストーリーを必要としているのか』

ランディ・オルソン (著), Randy Olson (著), 坪子 理美 (翻訳). なぜ科学はストーリーを必要としているのか──ハリウッドに学んだ伝える技術, 慶應義塾大学出版会, 2018.

この本について:
科学は論文で成果発表される。そしてそれはIMRAD方式で書かれる(Introduction, Materials and Method, Result, Discussion and Conclusion)。これはある意味決まりきったストーリーでしか科学の成果を記述できないとも言える。
この本ではABTメソッド「そして(And)」「しかし(But)」「したがって(Therefor)」を紹介している。これを使って記述する。

読んだきっかけ:
科学とストーリーの関係を知りたかったから。科学を考えるときには必ずストーリー(文脈・世界観)があるのかなと思ったけど、そういう意味で書かれたものではなかった。ただし、両者は全く関係がないということではない。どちらか一方しかなくても存在し得るものであると思う。
科学を伝えるとき、アウトリーチ活動のような場面でABTメソッドなどを用いるとうまく伝わるよ、というどちらかというと人と科学論旨をつなぐためのノウハウなんだと思う。

立ち読みで読んだだけだけど、ハリウッドのメソッドとか出てくるので読みこめばきっと面白いと思う。

2019/03/11

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