
子どもたちに届けたい
無事に今を迎えられて感謝🍊
暑い車内に置き去りにされて、
尊い命が犠牲になる事故が後を絶ちません。
幼い子どもたちだけじゃなく、
ペットや高齢者の事例もあるそうです。
なかには一命を取り留めた方も
いらっしゃいますが、
灼熱の車内に閉じ込められた時の
恐怖や苦しみは想像し難いものです。
悲しい事故を風化させないために、
これ以上繰り返さないために、
Xにて定期的に注意喚起活動が
行われています。
ご縁があって参加させていただく内に
私なりに何か出来る事はないかと考え、
子どもたちに直接伝えられるように
絵本を作ってみたいと思うようになりました。
もしかしたら、既に似た作品が
存在しているかも知れません。
その時は無知な私が悪いため
作者の方に謝罪いたします。
けれどまだ存在しないのであれば、
車内置き去り事故防止の一助に
なるかも知れない。
そんな思いを込めて、
投稿したいなと考えました。
けれど私の子どもが被害に遭った訳じゃないし、
親戚でも関係者でもありません。
この投稿をすることで被害に遭われた
お子さんはもちろん、ご遺族の皆さまを
傷付けてしまうかも知れない。
辛い思いをさせるかも知れない。
そう考えると投稿して良いものか。
ここ数日、真剣に悩みましたが
答えはなかなか出ず…。
そこで思い切って、Xでいつも
お世話になっているフォロワーさんたちに
相談したところ、ご賛同くださって
背中を押していただきました。
素人が書いた文章ですので、
加筆修正が必要な部分も多いでしょう。
プロの方には話にならないような
作品かも知れません。
けれども自分の思いを込めて
書き上げた作品なので、投稿します。
『絵本にしたい』なんて夢物語ですが、
子どもたちに届けば良いなと思います。
幼い子どもたちに読んでもらえるよう、
平仮名ばかりの文章にしています。
少々読みにくいかと思いますが、
最後までお読みいただければ幸いです。
#ハンドル握るなら外も中も目視
#子供の車内置き去りを防ごう
イスとベルトと
もうひとつの
おやくそく
たのしい たのしい なつやすみ。
まいにち あついけれど、
ゆうくんは げんきに あそんでいます。
きょうは パパとママと3にんで
くるまで おでかけ。
おじいちゃんと おばあちゃんに
あいにいきます。
ゆうくんは ねんちょうさん。
らいねんの はるには 1ねんせい。
おじいちゃんと おばあちゃんが
ランドセルを かってくれました。
「ぼくのランドセル、どんなのかなぁ?」
ゆうくんは ワクワクして いいました。
「たのしみね。
ゆうくんは なにいろが いいの?」
ママが ききました。
「ぼく、あおいろの ランドセルがほしい!」
ゆうくんは ニコッとわらって いいました。
「じゃあ そろそろ しゅっぱつするから、
ゆうくんは トイレに いっておいで」
パパが にもつをもって いいました。
「はぁい」
ゆうくんは げんきに おへんじしました。
おじいちゃんの おうちまでは
くるまで じかんが かかります。
ゆうくんは くるまの うしろにある
ジュニアシートに すわります。
シートベルトを ガチャッとさして
だいすきな おもちゃをもって
じゅんびオッケー!
「しゅっぱつ しんこうー!」
ゆうくんが おおきなこえでいうと、
パパとママが ニコッと わらいます。
ゆうくんは くるまのなかで
だいすきな うたをうたったり、
まどの けしきを みていました。
おじいちゃんの おうちは
まだまだ とおいです。
はやおきした ゆうくんは
ちょっと ねむたくなりました。
どれくらい ねていたでしょう?
ゆうくんが めをさますと
くるまは とまっていました。
まえをみると パパとママは
すわっていません。
「あれ? パパとママは?
どこにいっちゃったの?」
そとをみると くるまが
たくさん とまっています。
ここは こうそくどうろの
サービスエリア。
とちゅうで きゅうけいを
するところです。
ゆうくんは シートベルトを
はずしました。
そとに でようとしましたが、
ドアには カギがかかっていて
ひらきません。
「あれぇ? どうして?」
ゆうくんは だんだん
かなしくなってきました。
「パパはどこ? ママは?」
まどのそとを いっしょうけんめい
さがします。
でも みえるのは
しらないひと ばかりです。
おそらには なつのおひさまが
ギラギラと ひかっています。
「パパ〜! ママ〜!
あついよ〜!!」
ゆうくんは おおきなこえで
よんでみますが、
パパとママは まだきません。
ゆうくんは あつくて あつくて、
ふくは あせで びっしょり。
かなしくて かなしくて
おかおは なみだで びっしょり。
「パパ〜! ママ〜!
たすけて〜!」
ゆうくんは また おおきなこえで
よんでみました。
それでもパパとママは まだきてくれません。
「パパ…。 ママ…。」
ゆうくんは あつくて かなしくて
くるしくなってきました。
そのとき、ようちえんのせんせいが
おしえてくれたことを おもいだしました。
『くるまのハンドルに ついている
ラッパのマークをおすと
おおきなおとが なるんだよ』
ゆうくんは がんばって
いすと いすの あいだをとおり、
なんとか うんてんせきに いきました。
あつくて あたまがフラフラ。
なみだもあって まえがよくみえません。
ハンドルのまえに すわったゆうくん。
「ラッパのマーク…、みつけた!」
ゆうくんは ラッパのところを
おしてみました。
けれど おおきなおとは なりません。
「あれ…? どうして…?」
ゆうくんは もういちど おしてみました。
それでも おおきなおとは なりません。
こんどは りょうてで おしてみました。
すると プーッ!と
おおきなおとが なりました。
「やった…! おとが…なった…!」
ゆうくんは もういちど おしました。
また プーッ!と
おおきなおとが なりました。
すると、となりのくるまから
おじさんと おばさんが
おりてきました。
グッタリしている ゆうくんをみた
おじさんたちは ビックリ!
「ぼく、だいじょうぶ!?」
「すぐに だしてあげるからね!」
おばさんは まどのそとから
ゆうくんに こえをかけて、
おじさんは おみせに
はしって いきました。
ゆうくんを たすけようと
くるまのまわりには たくさんのひと。
パトカーと きゅうきゅうしゃも
やってきました。
おみせから でてきた
パパとママは ビックリ!
パパは いそいで くるまのカギをあけて、
ママは ゆうくんを だっこしました。
「わぁーん! パパ〜! ママ〜!
こわかったよ〜! あつかったよ〜!」
ゆうくんは おおきなこえで
いっぱい いっぱい なきました。
「ゆうくん! ごめんね!
あつかったね、ごめんね!」
ママもなきながら、ゆうくんを
ぎゅぅっと だきしめます。
「どうして つれていって
あげなかったんですか!」
「しんでしまうかも しれないんですよ!」
「かわいそうに!
すごく あつくて
くるしんでいたんですよ!」
パパとママは おみせのひとや
となりのくるまの おじさん、
おまわりさんに いっぱい いっぱい
しかられました。
ゆうくんは きゅうきゅうしゃのなかで
てあてをしてもらいました。
からだをひやして のみものをのんで。
すこしずつ おねつがさがって、
えがおになってきました。
「ゆうくん、ごめんね。
もう こんなこと、
ぜったいに しないから!」
「パパとママ、みんなと
おやくそく したからね!」
パパとママは みんなのまえで
なきながら ゆうくんに あやまりました。
「こわかったんだよ、
あつかったんだよ!
もうぜったい しないでね、
おやくそくだよ!」
ゆうくんも なきながら いいました。
それから しばらく
くるまは はしって、
ぶじに おじいちゃんのおうちに
つきました。
「おじいちゃん! おばあちゃん!」
ゆうくんは くるまから おりると、
げんきに はしっていきました。
おうちのなかには ピカピカの
ランドセル。
ゆうくんの ほしかった
あおいろの ランドセルが
おかれていました。
「わぁい!
おじいちゃん、おばあちゃん
ありがとう!」
ゆうくんは おおよろこびです。
パパとママは おじいちゃんと
おばあちゃんにも しかられていました。
けれどもう だいじょうぶ。
パパとママは ゆうくんと、
ゆうくんを たすけてくれた
みんなと おやくそく したんだから。
ぜったいに しないって
おやくそく したんだから。
くるまに のるときの おやくそく。
イスにすわって ベルトをガチャリ。
ひとりぼっちに しないでね。
長文を最後までお読みくださり、
ありがとうございました🙇🏻♂️