Webメディア担当1年目がはじめた文章修行について 【インハウスエディターアドベントカレンダー 2021】

こんにちはこんにちは、 @aymmm_i です。 普段はメルカリのAIチームでコンテンツ作りやブランディングをがんばっています。

こちらの投稿は、こちらはインハウスエディター(社内編集者)として働く人たちの有志による「インハウスエディターアドベントカレンダー 2021」、11日目の記事です!

https://adventar.org/calendars/6936

個人的に今年はメルカリの研究開発チームから、AIチームへ移動し、YouTubeなどでの情報発信から、Webメディアを通じた情報発信・ブランディングへと役割が移った1年となりました。これまでよりしっかりと「文章」を使った情報発信・コンテンツ作りをしていくにあたって、改めて文章力の強化をしてみたいなと思い立ちました。

インハウスエディターコミュニティのFacebookメッセンジャーで、先輩方に「文章力を伸ばすのに、いい方法ってありますか…?」と質問したところ、アツいナレッジをたくさんシェアいただけました。(みなさん温かくて、めちゃくちゃ素晴らしいコミュニティなんです…)
今回はその中で、自分でも実践してみた文章修行術について書いていきます!

やってよかったこと

1. 「こんな文章を書きたい」という文章の写経

私は西川美和監督の映画に関するエッセイ「映画にまつわるxについて」という大好きな書籍の写経をしていました。(本旨とは逸れるので詳しくは書きませんが、本当に素晴らしいエッセイなので、映画好きの方はぜひ…!)日々、実際に写経をやってみると、様々な気づきを得ることができました。

  1. 自分の普段の癖では出てこない表現・語彙を学べる
    普段自分が用いる表現・語彙はある程度固定化されてしまっていることが多いと思います。文章の写経をすることで、書き手独自の表現や、なかなか使用しない語彙の使い方を自然にインストールでき、続けていくと表現の幅が出せそうだなと感じました。

  2. 文章構成におけるリズムに気づく
    読んでいて気持ちのよい文章は、小気味よいリズムで構成されていることに気づきます。こちらのエッセイは、実際の文章の長さ以上に短く感じるような、するするとした読み心地を味わえます。写経をしてみると、短い文章と長い文章の構成、体言止めなどを生かした読み心地の緩急などが、効果的な読みやすさを生んでいるなと気づかせられました。

  3. きちんと向き合って文章を読める
    私たちは普段、日々出会う文章に一文一文にしっかりと向き合って読むことができているでしょうか。個人的に、小説でも書籍でもWeb記事でもある程度流し読み(時には斜め読み)してしまうことも多いです。写経特訓中は、あらためて一文一文に向き合うことできます。無駄が削ぎ落とされた校正・リズム・豊かな表現や語彙を感じ、文章をより楽しめました。また、文章力の向上には直接関係ないですが、目の前の本に集中し、写経をすることは、一種マインドフルネスのような効果もあるなと感じました。まっさらなテキストエディタに無心で文字を打ち込む時間は、日々の心の曇りも晴らしてくれます。

2. 「言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術」を読む

読みやすい文章を書くために必要なのは、センスではなく、前提となるマインドセットと、いくつかのテクニックであることを伝える本書。

普段いかに自分が「読んでもらえる」という前提に立ち文章書いているのか。そのマインドセットを外し、いかに読みやすい文章を書いていくのか。基礎となる文章力を見なおすために必要なことが詰まった一冊だと思います。こちらの書籍は、2021年12月現在、AmazonのKindle Unlimetedで読み放題の対象となっているので、年末年始の読書にもおすすめです!

3. 文賢を使う

文章を書くにあたって、誤字脱字、「ら」抜き・「い」抜き言葉、同じ助詞や文末表現を連続で使用しない、といったいくつかの基本的なルールがあります。そうしたルールを念頭に置いて文章を書くことは大切ですが、長いテキストを書く際は、完璧な文章を常に念頭に置き続けることは難しいのではないでしょうか。また、一人編集部のような体制であれば、自分で書いた文章を、一人で抜け漏れなく確認することが難しく感じられる方もいらっしゃると思います。

メルカリ社内では、「文賢」という文章校閲ツールを導入して使用しています。こちらは、自分の書いた文章を入力することで、文章ルールに反した表現がないか、誤用しやすい言葉が使用されていないか、といった校閲・推敲を支援するツールです。

文章を表に出す前に、一度文賢を用いて確認を行い、指摘された校閲と推敲を徹底する、これだけでもかなり文章の基本のルールを学べます。また、人手が限られているチームであれば、人力での丁寧な校正は限界もあるため、文賢での校閲・推敲支援は、文章を書く人にとっては、非常に心強い相棒となるのではないでしょうか。

文賢の推敲支援の画面

文賢で対応している校閲支援と推敲支援のチェック項目の一覧はこちらから確認できます。

やっていること

宣伝会議のライティング講座への参加

開講中の宣伝会議の「クリエイティブ・ライティング」の講座に通っています。

週に1回オンラインで講義に参加しているのですが、文章を書くことについて、あらためてカリキュラムに沿って学ぶことは新鮮で、楽しく講義に参加しています。私が参加しているコースは新年まで続くため、現在カリキュラム途中なのですが、文章を実際に書いていく前段となる、目的の整理からインタビューの設計、情報の取捨選択といった、実際に文章を書くライティングの前提となる心構えから学ぶことが出来ています。これから実際に「書く」ことに関するパートに入っていくので、これからの講義も楽しみにしています。

今後やってみたいこと

「取材・執筆・推敲――書く人の教科書」を読む

こちらもインハウスエディターの先輩に勧めていただいた一冊。購入はしたもののまだパラパラとしかページをめくれていないため、年末年始の休暇で手に取ってみたいと考えています。

その他こういうことやってよかったよ!といったオススメがあれば、ぜひぜひTwitterで教えてください😉 
https://twitter.com/aymmm_i

今回は、私が今年始めた文章修行について書いてみました。インハウスエディターアドベントカレンダーに読み応えのある記事がたくさん集っています。そして12月25日まで更新が続きますので、他の方の記事もぜひご覧ください!
https://adventar.org/calendars/6936

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