釣りに人生を救われた話
「釣りに人生を救われた」
ってなかなか聞き慣れない言葉ではありますが人生が変わった転換期といいましょうか?それくらいの人生ビッグイベントでした。
まだ23歳ですけどね。
釣りに関しては歴が長い方で
祖父が漁師だった為幼い頃から
祖父に連れられ沖に出たり、
川で魚やエビを捕まえたり、
竹竿を作って裁縫糸に針を結んで
タニシを餌にして川魚を釣ったりしていました。
それは遊び程度の釣りで
本格的に釣りをやり始めたのは、
父親の転職で中2の時に引っ越した時。
弟が当時はマイナーだったYouTubeを見て
「釣りをやりたい」と釣具屋に行き、
初心者用サビキ釣りセットを買い、
近所の海辺で釣りをしアジやスズメダイを釣り、そのサビキ釣りセットを野池に持って行って
ブルーギルとバスを釣り、
「こんな面白いのか」
とのめり込む様になったのがキッカケです。
詳しくは自伝を見て頂ければ分かるのですが
この頃、中2の時というのは
何度も自傷行為に走り
何度自殺未遂したか分からないほど
かなりしんどかった時期。
弟も同じく学校に行くのが辛い人間でしたので
姉弟で最初は現実逃避で一緒に釣りに行く様になり、釣り場が近く、親の協力もあり、最後には学校そっちのけで少しでも体調が良ければ釣りに行き、1年間に250日を超えるくらいのめり込むようになっていました。
釣具屋のアルバイトを始めるまでの3年弱で計1000日を超えていたかと思います。その3年弱の間で嫌なことを忘れるようになり体調も寛解していき全日制に通っている同世代の人よりかは体力は無いものの普通に生活できるまでになりました。
釣りにハマっていくプロセスとして、
生物好きで研究しないと気が済まない性格もありました。
幼少期に培ったエビ取りや魚掬い、図鑑の知識に+αで身につけたプロアングラーの映像やCiNiiやJ-Stageの知識を合わせて
「ここにはテナガエビの方が個体数が多いからテナガエビに似ている色がいいな」
「波止の反転流には捕食物が溜まりやすいから流れを利用してアプローチしてみよう」
「この色はこの魚にとってこう見える
この色は認識し難いから試してみよう」
など「なぜ?」をとことん突き詰め実行、問題が解決してもどうすればもっと発展できるだろうか?と所謂PDCAみたいな事をして頭にインプットしてアウトプットして、弟は基礎の釣りを、私はその釣りを発展させると言う役割分担も生まれ2人で協力して探っていき、釣果を伸ばしていくにつれて、どんどんハマっていきました。
15-16歳の時にSNSを始め、
当時は釣りをする女性も珍しかったのもあり
(嬉しいことに今では珍しくなくなりましたね。)
フォロワー数も急増、それに従い自信にもつながるように。
17歳の時に始めた釣具屋でのアルバイトでもその知識が社内や接客を通じてお客様に評価され始め、更に自信を持ち、人との関係性を学び、次第にオープンになっていきました。
自分を評価できなかった。
自分を蔑ろにしてきた。
苦しかった。
そんな自分を
自信を身につけ評価できるように。
毎日が楽しいと思えるように。
そうしてくれたのが釣り。
あの時、弟が釣りをしたいと言わなかったら今の自分はここに居ないかも知れません。