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みんなの食を守りたかった。

配食サービスをやりたい!その原点は。

わたしの妹。母。そして、両親。

一緒に住んでいた頃は、重ね煮やわたしの作る料理を食べさせてあげることができた。

けれど、今はみんなが別々に住むなか、妹は施設のごはんを。両親は、二人暮らしになって外食が多くなり、料理上手だった母も作る甲斐がなくなり、簡単に済ませることが多くなってしまった。

わたしは、わたしの家族の食を守りたかった。本当は、今だって、一緒に住んで毎食作ってあげることができたら、どんなに良いだろうかと思うことがある。

けれど、わたしにはパートナーができ、結婚して、子どもも二人授かり、八ヶ岳に住んでいる。

本当は仕方がないと諦めていた。妹や両親のことは、仕方ない。けれど、やっぱり諦めきれなかった。

妹は先月末から入院し、肺炎になってしまった。退院はできたものの、いつかは胃ろうしなければならないだろうとお医者さんに言われている。
重度の脳性麻痺で、誤嚥などしたらまた肺炎になってしまったり、命の危険性を伴うからだ。

それを止めることはできないかもしれないけれど、わたしはわたしの料理を妹に届けたい。
そして、施設や自宅で、食事が唯一の楽しみになってしまっているかもしれない人たちへ、幸せや愛を届けたいんだ。

仕事に打ち込んで、また日々に追われて、適当に食事を済ませてしまっている人がどれほどいるだろうか。
彼らの食を守りたい。

あなたが咲くべきところで、咲けるように。
わたしはそのサポートをしたいんだ。
それぞれの場所で、がんばるあなたに。

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