カリスマにならせてくれぃ

アーバンギャルドの「傷だらけのマリア」の歌詞
「個性的なことしてみたい
個性がないから
個性的な女の子は
こんな音楽聴かない」
がブッ刺さりすぎて過呼吸になりそうになる。

自傷を指す表現や宗教的なワードの歌詞が並ぶいわゆる世界観強めのアーバンギャルドが好きな女の子は個性的でサブカル感がイカしてるって気がしてた。
アーバンギャルドのファン歴6年、アーバンの曲が個性的なだけで結局私は一切個性的な女の子ではなかった。

私のようなサブカルかぶれの指す個性のカースト(という言い方が正しいのかは分からない)って3種類ある気がする。
一層目、流行ばかりを好きになる大衆ウケでできた人。
二層目、私のような何番煎じかもわからない、角が取れすぎてもはや球体になっているような個性の人。趣味嗜好も全部受け売りでその趣味嗜好を好きと言う気持ちが限界突破して周りと一線を画すレベル、というわけでもない。別に驚きのない個性。
三層目、その趣味嗜好を作る側、または個性なんて意識せずにできちゃってるようなカリスマ

三層目に憧れて三層目から与えられたエンタメを沢山摂取してきたんですが、
ただのちょっと人よりマイナーなものが好きなだけの人になってしまった。

人生ずっとそんな調子だから私は幼少期から属してきた全てのコミュニティの中で“浮いていた”気がする。

小学校ではおとなしめな性格とサブカル好きが災いしてイジメに遭った。うさぎのぬいぐるみを抱えて登校していた時期もあったのを今思い出した。
ここら辺で既に友人付き合いの加減が人より苦手になっていた。
中学校では闇系エンタメにどっぷり。不登校時代にはアイドルというカルチャーにどっぷり。将来の仕事にまでしてしまった。
学校に行かずに週末アイドルのライブへ行っていた。
高めツインテールに持ち物は全部ピンクで過ごしていた。今思えば(ギリ)容姿に気を遣ってる方だったので許されていたのか、はたまた滅多に学校に来ないのでいじってはいけない人だったのか、
髪型や持ち物に対して触れられることはなかった。
高校ではチアダンス部に加入するが運動とことごとく相性が悪く半年で幽霊部員に。
途中参加した生徒会では既存のメンバーで出来たコミュニティに馴染めず嫌われてるかもと思い辞めた。

なんだこれ。なんだこの青春は。

きっと個性のある子だったらもっと自分があったのだろうけど他人の受け売り激弱個性をギュッと握りしめていた子だったので自分の魅力にはならなかった。
それでもそんなチープな個性(と呼んでいいのかわからないがそう縋りたいもの)は辛い時に支えてくれる、現実から逃避させてくれるものだった。

エンタメを追って浮いて、エンタメに助けられ、エンタメを仕事にしている。

チープな個性でも私にはこれがマックス。
本物の個性を持つ人には勝てましぇん。
あとは努力と摂取してきたコンテンツの量でどうにかするしかない。
私の摂取するコンテンツはお笑いが基本だけど。
おもしろい人になりたいなあ。芸人さんみてると自分って世界一おもんないって思っちゃう。(何と比べている?)

そういえばアイドル合格した時、躊躇なくリア垢消したなあ。相当エンタメを軸に生きてきたんだろうな。

有名じゃなくても売れてなくても、どんなに小さいことでも、ものでも、言葉でさえも、
その人にしか創れないものを創るって私出来ないから。もう出来るだけで評価関係なく神様とやってること一緒だよなあ。
神様になりたいなあ。カリスマになりたいなあ。