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パランパルミル・ジャパン(仮称)におけるウィーズの役割


先日、フランス現地との対話会をまた設けていただきまして。

今回もとても興味深いお話を多数聞かせていただきました。
とにかく情報量が多い濃密な1時間・・・!(しかもいつも「ちょっとすぎてもいいよ」と言ってくださるフランスの方々に感謝<m(__)m>)

安發明子さんに通訳に入っていただいています


今回は業務ツール、広報ツール、それに関連した導線づくりなど「仕組み化」の中心部について触れていただきました。

ウィーズでやっているLINE相談でのアセスメントや、親子交流の支援でも同じですが、フランスでも大事にされていることとして

■いつ、なにが起きたか
■だれが、何を言ったか

これをセットで考えるのだ、ということを力を込めて語られていました。
子どもとのやり取りでも、親とのやり取りでも、やりとりが発生すれば必ず記録を取りますが、それも本人が言ったままを本人を主語にして記録します。

スタッフが「~と思う」と感じたことは別で記録しておけば、引継ぎなどが発生した場合にもそれぞれの考え方の違い(親①、親②、子①、子②、スタッフなど)を遡ることができるからです。


私たちは親子交流支援において、あえてすべてのケースで、現場に立つ支援員チームと連絡調整をする支援員チームを分けています(両チームは2つの円が重なるような感じで、両チームに所属するスタッフもいます)。

これも上記と同じように、複数の関係性の中でやりとりを発生させることで問題点を明らかにし、アプローチ方法を多角的に考える意図があるのですが、同様の方針をパランパルミルの取り組みでも持てたらなと思いました。


15年前に「パランパルミルをやりたい!」と思って頓挫した時とあきらかに違うことのひとつとして、この親子交流支援の経験知があることは強みだなと改めて感じました。


さらに、フランスでは『パランパルミルに登録したのにマッチングされていない』ということは聞いたことがないようです。

前回の対話でフランスは丁寧な「偶然ではない」マッチングをしているというのを聞いていたので、どうやって実現しているんだろうと驚きでした。


人里離れているところに住んでいたり、子どもの送迎に公共交通機関しか利用しないでほしいという親の希望があったりすると、さすがに難しさは増すそうですが、それでも親や半里親と対話して、「できる方法」を探すそうです。

できる方法を探すより、リスクや懸念に目を向けてしまって思考停止してしまう・・・

日本ではいろいろな分野でそういうことは起こっている気がするので(自省を込めて)、今まで以上に「目の前の子どものためにできることはなにかを一生懸命考える大人の集団」でありたいなと思いました。

このあたり、現地視察の時により詳しくお伺いしてこようと思います。

さらにフランスでは、第一に孤立予防、第二に開花(フランスの人権宣言に基づく)、第三にウェルビーイングの価値観が大事にされています。

フランスのパランパルミル公式サイトのインパクト評価に関するページがとっても整理されていてわかりやすいので、ぜひ皆さんも見てみて下さい。


私たちがパランパルミル・ジャパンで担う役割は、立ち上げと実装の0→1のところです。先述のこれまでの経験や、ありがたいことに繋がれた方々、ご支援いただくみなさんによって、かなえられる機会をいただいたと思っています。

「ひとりひとりが価値ある自分を信じられる社会へ」

というビジョンさえブレなければ、その先は、より広く、深く社会に受け入れられるために、1から2,3としていくにはそこに生きる人たちの手によって形がかわっていくことも良いことなのだろうと思います。


フランスでも、問題意識を持った当事者・市民である一人の思いが広がりを見せたのち、現在は創始者ではなく専門職の方々によって、パランパルミルが地域になくてはならない存在になっています。

『パランパルミルの取り組みが誰でも当たり前に地域で使えるようになる』


これが私たちの描く理想です。

『必ずウィーズとしてパランパルミル・ジャパンを成功させる!』みたいな思いは、ある意味ありません。

ウィーズが持っているものを使いながら、もしパランパルミルの取り組みをいい形で社会に実装できるなら願ったりかなったりだな、と思っています☺



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