選択的夫婦別姓制度が導入されないワケ
未だに日本は夫婦同姓が基本ですね。
そして大半が、男の人の姓を選びます。
今までの風習の名残でそのまま残って現状維持されているのだと思いますが、今の社会で本当に、夫婦は同じ苗字を名乗るのが必須なのでしょうか?
選択的夫婦別姓制度を導入することを求めて多くの弁護士の方が動かれていますね。
この「選択的」という言葉が誤解を招かないように配慮されていて素晴らしいと思います。
何も全員に向けて「夫婦別姓にしろ!」といっているわけではないのです。
選択的ですから、一緒にしたい人はすればいいのです。一緒にしたくない人が別姓にする選択をくださいよーっと言っているだけです。
選択肢を増やすということだけなのに、何でこんなに進まないのでしょうか?
選択的に夫婦別姓にする人が現れることの何がダメなのでしょうか?
この原因、私は「漂う空気感」だと考えます。
私の周りにいる方でアメリカと日本で結婚された方がいますが、アメリカでは夫婦別姓にしていたが、日本に帰国して渋々、男性の方の苗字を選択した方がいます。
なぜ渋々男性の方の苗字に変えたのかというと、「日本では、男性が女性の方の苗字に変えると変な目で見られるというか、何か普通とは違うと勘繰られるので、慣習に従って男性の方の苗字に変えた」とのことでした。
それを聞いてハッとしました。アメリカでは感じなかったこの感情。
この「何か普通とは違うと勘繰られて生きづらい」と感じること、これがまさに選択的夫婦別姓が導入されづらい理由だと考えます。
「何か普通とは違うと勘繰られて生きづらい」「なんとなくみんながそうしてるからそうしないといけないような空気感」
この「空気感」こそが、前に進みずらくさせているのです。
「空気感に同調する」それも大事なときはありますが、制度や法律を考えるときにこの「空気感・ニュアンス的なもの」はロジカルとは言えない気がします。
もちろん建設的に「メリット」「デメリット」について議論されている場は多くあるかと思います。
ですが、なんとなく最終的にこの「漂う空気感」を打破できないんですね。まるで、ロンドンに漂うモヤッとした霧のようです。
本当に霧が漂う英国では夫婦別姓にしてもいいですし、ハイフンで2つの苗字をくっつけて新しく苗字を作るなんてこともできちゃいます。
私はこのハイフンの考えがとても素敵だなと思います。
イギリスのモデルさんでRosie Huntington-Whiteleyという方がいらっしゃいますが、この方の苗字もハイフンでくっついてますね!
個人的にハイフンでくっついているとオシャレでposhなイメージがあります。
話をもとに戻すと、
苗字と名前は自我の一部として大切なものだと思うので、
みんなが納得する好きな苗字を選んだら良いのではないでしょうか。
周りが干渉することでもないですし、強制することでもないですし、合わせないといけないわけでもない。
やっぱりどこまでいっても「空気感」なのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?