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2024年2月~ 独身女35歳になる前の卵子凍結記録 ⑪ 卵子誘発手法(ランダムスタート)

こんにちは。6月中旬に卵子凍結をして早、3か月半ほど。
8月に、Grace Bankさんから私が施術していただいたクリニックから卵子を移管させGrace Bankさん提携の保冷倉庫で保管が開始されたこと連絡が入りました。
今回は、私が施術していただいたランダムスタート方について掘り下げて書いていきたいと思います。

当日のレポはこちら↓

私のケース 卵子凍結手法:ランダムスタート法

まず、一般的に多いのは生理3-4日目から卵子誘発の自己注射を開始する
もので私は最初に「アンタゴニスト法」というもので行う予定でした。

しかし私は生理が遅れて仕事の関係上いつくるのかとても不安になったので
医師と相談すると、生理周期を気にせずはじめられるランダム法という手法で進めていただきました。
この方法は、生理に関係なく自己注射を開始し卵巣誘発を始めるものです。
調べてみると通常法と卵子の成熟には影響がないとみられています。

最近では自然周期での採卵やIVM(体外成熟培養)、月経周期のいつからでも開始できる刺激法(ランダムスタート法)など様々な方法が行われています。ランダムスタート法は従来法と比較しても刺激期間や排卵誘発剤の使用量が若干増える以外は、採卵数、成熟卵数、受精率には差がないことが報告されています。

一般社団法人 日本がん・生殖医療学会 : https://www.j-sfp.org/fertility/female/cos/

日本の不妊治療の現場においては、不妊治療専門でかつ設備が整ったごく一部の病院やクリニックでのみ行っているにとどまるため、まだ普及も一般的な認知度も薄いため、ランダムスタート法が行える施設は限られてくるでしょうか。
気になるリスクとしても世界的に数々の治療現場においての治療実績が論文で発表され、通常の排卵誘発方法と異なることによるリスクや問題があるといった報告はなく、安心して受けていただける治療法のひとつです。

山口レディースクリニック : 
https://y-lc.net/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E6%B3%95-%E4%B8%8D%E5%A6%8A%E6%B2%BB%E7%99%82%E3%81%AE%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/

対象期間に妊孕性温存を目的に胚凍結(分割期胚)を行った 17 症 例にて得られた胚を当院独自の胚グレード分類表を用いて 4 段階にグレード分類し,3 と 4 を良好胚とし た。卵巣刺激法ごとに,得られた全胚のうち良好胚の割合(良好胚率)を算出し,比較検討した。その結 果,通常法で 54.2%,ランダムスタート法で 69.0%となり,Fisher の正確確率検定から有意差はみられな かった(p = 0.10)。以上より,卵巣刺激法の違いによる胚の質に差はないことが示され,ランダムスター ト法は,迅速な治療開始が求められるがん患者において妊孕性温存療法を行う際に有用な卵巣刺激法であ ると示唆された。

名古屋大学医学部附属病院医療技術部臨床検査部門
修文大学医療科学部臨床検査学科
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jamt/71/2/71_21-80/_pdf/-char/ja


ランダムスタート法:メリット(スケジュール)

生理周期を気にせずはじめられ、スケジュール調整がしやすいことです。

月経不順や、無月経、仕事の都合上スケジュールが読めないと厳しい。
私の様に、海外赴任や転勤が決まっているなどの事情で
この日までに済ませたい、この期間中に済ませたい。などあれば
おすすめです。
※不順、無月経は合わせて一緒に医師に相談をしてください。

ケースバイケースやできるクリニックも差異もあるかと思いますので
不安な方はカウンセリングで納得いくまで医師とご相談されることをおすすめいたします。

また卵子凍結を終えた後は、その後生理が来れば一旦リセットとなります。
手術後に、生理を来させる薬も投薬してもらいました。


ランダムスタート法:デメリット(費用、精神的負担)

通常の生理3日目から自己注射を始める手法と比べると、
自己注射の期間が長くなること、費用がかさむことと、注射が苦手な方は精神的な負担です。

単純計算で、生理3日目から始めるものを0日から始めるイメージになるので
+3日分の注射はかかる計算になりますのでこの分プラスの費用が発生します。

クリニックの設定料金や注射の最小単位によりますが、これでプラス 2-4万円にはなってきます。

自己注射する期間が長くなる分、苦手な方は精神的な負担を感じるかと思います。
私の場合は、注射はそんな痛いものでもないし(多少ちくっとするぐらい)
自己注射にも抵抗なかったのでこの点は大丈夫でしたが
鋭利恐怖症の方や、注射が苦手な方は忍耐しなければならないと思います。


まとめ:注射の負担か、スケジュールのメリットどちらに優位があるか

結果的に、私にとっては生理がいつくるのか。
仕事のスケジュール調整や有休取得の調整、手術後の体の負担を考えると
コントロールが効きやすい分、ランダムスタート法をやってよかったです。
自己注射の精神的負担や、費用負担よりも
2-4万円程度でしたら、スケジュールが読めない精神的負担の方が私には大きかったです。

ご検討中の方は、スケジュールが読みやすい方がいいのか
スケジュールは柔軟に対応でき、生理周期も落ち着いている様でしたら費用も抑えられるので通常方がいいのかなと思います!


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