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こじらせ女の婚活記録⑤合コン女王と東京カレンダーな日々の巻

合コンて死語ですか?

20年に及ぶ婚活の記録を綴っております。いま6年目くらいです。まだまだ婚活ひよっこ時代。
しんみりした社内恋愛編はこちらです↓

別れた後に好きだったと気付いた彼を引きずってることを認めたくなくて、とにかく合コン三昧合コン三昧合コン三昧の日々に突入。24-25歳のこのあたりが人生で1番合コンしてました。週2はやってました。

しかもハイスペック男性ばかり狙い撃ち。24-25歳という無敵の年齢なら狙い撃ちしても許されるし、数うちゃたまに当たる若さがありました。間違いなく人生で1番玉の輿チャンスが近づいていた時期だったと思います。
当時の合コン相手のラインナップは、議員秘書、テレビ局、新聞記者、医者、歯医者、誰もが知ってる自動車メーカー勤務、誰もが知ってる日本代表企業勤務から、現実的なところだと区役所、市役所、消防士、警察官、自衛官…スペックだけでモテそうな人がもうざっくざく。
東京カレンダーみたいな時期でした。
“無理に描く理想より笑い合える今日の方がずっと幸せね“
Superflyの教えはどこいったあ!!

なぜ普通の会社員がこんな合コンを連日開催できたかといえば、会社の同期に合コン女王がいたのです。
彼女はドラマやまとなでしこの桜子さんを崇拝しており、代表的なセリフは全て暗記。DVDを購入して教科書として使用されていました。
彼女も女子大卒だったのですが、野球部とかサークル選び失敗してウロウロしてたわたしとは大違いで、大学時代からバイト先も吟味し、イベントサークル(いかがわしくないらしい)などでハイスペックな男性たちとのつながりを地道に時間をかけて育成。
開始90秒でハズレ合コンだと思ってもその友達に掘り出し物がいるかもしれないと、絶対に時間を無駄にしない姿勢も徹底していました。
さらには仕事で出会った人ともうまいこと合コンをセッティングしておられた。
彼女が会社に在籍されていたのは寿退社までの4年間という短い間でしたが、女王の格の違いを存分に発揮されておりました。彼女幹事の合コンは今なら社会科見学で行ってみたいレベル。

そんな彼女が結婚相手に選んだのはもうそれはもう日本を支えてきた歴史ある超大手企業勤務の彼。彼のご家庭も確か代々お医者様かなんかですごくて、女王にふさわしい結婚相手でございました。もちろんずっと専業主婦で、さまざまな趣味に忙しくされております。
彼女のすごいところは、仕事もきっちりやっていたところ。合コン女王というとちょっと頭軽そうなイラっとする女が多そうなイメージですが、彼女は仕事もちゃんとやるし、賢いし、努力家だし、本物はやはり違うなと思う。

本物は違うといえば、毎年3月11日に思い出す彼女の名言があります。
彼女は当時、結婚することになる人と付き合いながら合コン三昧の日々(彼公認)を送っていました。
会社は震災後、仕事がパタッと止まり重ーい空気。テレビでは道徳を問うACばっかり流れるし、被災地の映像や被災者の方々の悲しい話ばかり。日本中がそんな空気だったかと思います。
そんななか、ランチ中に彼女は言った。
「もし災害にあったら一緒に死にたいって思える人と結婚したいと思ってきたけど、絶対一緒に生きてもう一回生活を立て直せる経済力のある人がいい」
なるほどと思ってしまった。
日本では間違いなく前者の考え方が受け入れられるのでしょうが、これが実は本音ではないかと。だって生きたいもん。
生きるからには辛かったりひもじいより、余裕がある生活したいもん。

一方で相変わらずのアホのわたしは、これが人生に二度とやってこない豊作期だとも知らず、誘いがなかったわけではないのに誰ともうまく行きませんでした。
「顔が好みじゃない」「メールの文章がキモい」「しつこい」「おじさん無理」「用もないのに電話してくるとか鳥肌」とか言ってた自分を張り倒したい。
今思い返すと紹介される男性たちは30過ぎの年上が多かったです。
30歳すぎて女が本気で婚活市場に繰り出した時、同世代の男性には見向きもされず年上ばかりからお声がかかる現象は誰もが絶望するものかと思います。
そのとき思った「同世代の男はどーせ中身のない頭空っぽな若い女ばっか高望みして選んでるんでしょ、まじキモい」の「中身のない頭空っぽな若い女」だった頃がこの頃の自分だったのでしょう。
わたしにも若い女の無敵のチャンスタイムあったのに笑顔でスルーしてたってことかーーーーーー!!!!!
ていうか若い女の頃にそーいう男性を選べる女は全然賢い!!中身なくない!!!!

間違いなく人生の勝負をかけるべき時期がここでした。
最高値で売れって桜子さんも言ってた。
婚活において若さは武器だ。
誰がなんと言おうと、これは真実。

こうして一生に一度のチャンスタイムをぼんやり見送ったわたしは、迷走を通り越して迷宮入りな人生暗黒時代へと突入して参ります。
続く。

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