データをもとに事実を正しくみる習慣を身につけよう①
ここに、FACTFULNESSの要点をまとめます。(※自分用のメモです)
厚みのある本なので、内容を3つに分けて投稿していきたいと思います。
このページでは、イントロダクションを含めて下記の4つを見ていきます。
では、さっそくいきましょう(^^)/
●イントロダクション
ここでは、筆者のハンス・ロスリングさんがこの本を執筆するきっかけについて書かれています。ここでいきなり読者に13の質問を投げかけてきます。その質問の回答は三択になっており、ABCの中から正解だと思うものを選んでいきます。数学を学んでいるみなさんならご存知かと思いますが、三択問題を無造作に選ぶと正答率は33.3%になります。
スウェーデンの医師として大学で学生に公衆衛生学を教えていました。そのときに、学生たちに世界に対するとある思い込みがあることに気が付きます。
●第1章分断本能
ものごとは2つのグループに分断されると思われがちですが、多くの場合は誰もいないと思われていた中間部分に大半の人がいる。分断されていると思い込む分断本能を抑えるには、大半の人がどこにいるのか探すことが大切です。
極端な数字の比較に注意します。人や国のグループには必ず、最上位層と最下層がいますが、大半の人や国はその中間の、上でも下でもないところにいます。
上からの景色であることを自覚しましょう。高いところから低いところを見ると、どれも同じくらい低く見えて正確な高さを見るのは難しいです。
また、ここで各国の所得レベルを4つに分ける見方を紹介します。
レベル1:1日1ドルを稼ぐ人々のいる国
ーー水はぬかるみに溜まった泥水、移動手段が足、こういった生活をしている人々が世界におよそ10億人いる
レベル2:1日4ドルを稼ぐ人々のいる国
ーー自転車で水を調達しに行ける、電気も通りはじめ、灯油ストーブも買える、こういった暮らしをしている人々が世界におよそ30億人いる
レベル3:1日16ドルを稼ぐ人々のいる国
ーー水道管をひいて水くみから開放される、バイクも買えるし少しでも給料がいい工場に通える。生活に余裕もでき貯金もできる。こういった暮らしをしている人々は世界におよそ20億人いる
レベル4:1日32ドルを稼ぐ人々のいる国
ーー裕福な消費者、学校には12年以上通い、旅行のときは飛行機にのる、月に一度は外食し、車を買うこともできる。こういった暮らしをしている人たちは世界におよそ10億人いる
●第2章ネガティブ本能
ポジティブなニュースよりも、ネガティブなニュースのほうが、圧倒的に耳に入りやすいことを知りましょう。ものごとが良くなっていっても、そのことを知る機会は少ないのです。悪いニュースのほうが広まりやすいということです。
悪いことと、良くなっていることは両立します。悪いは現在の状態、良くなっているは変化の方向であり、この2つを見分けましょう。
この他にも、ゆっくりとした進歩はニュースになりにくい、悪いニュースが増えても悪い出来事が増えたとは限らない、美化された過去に気をつけることも大事です。
●第3章直線本能
グラフを見て状況を把握することはとても大事なことです。では、そのグラフの続きをわたしたちが想像するとき、このグラフはこのまままっすぐになるだろうと思い込んでしまいます。
しかし、グラフが直線になることは珍しいことです。グラフには、S字カーブ、すべり台形、コブの形、倍増していくものなどがあるので、グラフを見る際はそのことを忘れないようにしましょう。
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