『私はスカーレット/林真理子』
ブクログの献本企画で入手。
子どもの頃、映画を観てすっかりファンになり、原作を読み、後日談である『スカーレット』をワクワクしながら読んで失望した経験があるため、正直に言うと、期待していませんでした。
本編とはあまりにかけ離れた物語になってしまっていて、自分の中のスカーレットのイメージを壊されてしまったからです。
ところが、この作品は、いざ読み始めると、スカーレットにだけ焦点を当てた展開で、細かいことは置いておいて、とてもイキイキとした16歳のワガママで魅力的な少女が描かれており、ストーリーもスピーディーにさくさくと進んでいき、まるでスカーレット本人の日記を読んでいるかのように夢中で読み進んでしまいました。
これはもう、さすが林真理子さん、と言ったところ。
原作の『風と共に去りぬ』の重厚さを好む人には物足りないかもしれませんが、スカーレット本人の魅力を気軽に楽しむことのできるこの作品、個人的には続きが気になって仕方がありません。
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