アイディアは、誰かに話すとアイディアになる
重なっていたイラストの仕事が今朝ようやく手を離れ、今日久しぶりにほっと一息。秋先取りの絵、描いてて楽しかったです。
何年も描いているくせに、まだぎりぎりまで結構迷ってしまいます。終わったはずのデータを、何度も開いて見直したり。
ましてやこれがお話や文章を書く…となると、迷い方もハンパじゃない。手を入れたり入れ替えたりしてるだけで、結局ハイまた下書き。タイトルがどんどん増えていきます。
ただ最近、ほんのちょっとだけ、その負のループを抜けれる技を手に入れました。試験的にではありますが、noteのサークル機能を利用して、少数の書き手系友人とアイディアを交換し始めたんです。まだ固まってないやりとりなので、とりあえず非公開。でもこれ、かなり良くて。
投稿だとさすがにまだ…みたいな、お話のアイディアやメモを、思いついた時にポンとあげておく。ふと見ると、友人からのコメントが付いてて「ふむふむ、それいいかも」みたいなフィードバックが返ってくることもあり。
すると、「まあ無理でしょ」と思っていたほんわかしたアイディアが、ぐっと現実的になってきます。あ、もっと書けそう。とか、これ以上無理かな、とか。自分以外の人の目があるというだけで、客観的な視点で自分自身の文章を分析する事ができるようになるのが不思議です。
漫画家のカレー澤薫さんがとあるコラムで言っていたんですが、「書くとは供養することでもある」と。(彼女の場合漫画なので描く、となっています)
エッセイに限らず、思いって書かないと成仏してくれない。例えノートに書きなぐって「セーフ」と思っても、少し時間が経つと、そのうちまた目の前をうろうろし始めるしつこい奴なんですよね。
恥をしのんで誰かに言うことで、既成事実ができる。腹をくくると、心の中にアイディアが定着します。すると、次の段階、別の風景が見えてきます。
もう一つ大事なのは、伝える工夫。大切なアイディアほど、分かってほしくて伝え方を工夫するものです。すると、自分でもイマイチ理解できていなかったもやもやが、いつのまにか整理されてしっかりしたアイディアになっているのに気付きます。
私もいまだに、人に何かを話すのは得意ではありません。大事なアイディアならなおさらゆっくり温めたい。
でも、時々ぐるぐる回る時は、断片でもいいから思い切って誰かに伝えてみるといいかもしれません。
*
313
アイディアを人に話す