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95日目 ブルースバーのおじさんのギターが最高に熱い

お出かけの続編

昨日のお出かけの続きの話
一回宿に戻って休憩した後は一緒に近くのブルースバーに行く
数日前フランシスカがたまたまここでライブをしているおっちゃん達に会ったそうで、それで行ってみようということになった

美味しくなかった
薬の味がした
高かったのに

場所は以前行ったことがある古着屋(ロバート秋山似のマディウォーターズの絵がある店)の隣で、どうやらバーも一緒に経営しているらしい
2階は家になってるから、おそらくロック好きなおじさんが趣味で始めた店なんだろう
店に入って一緒に飲んでいるとフォークの弾き語りが始まる
フォークって時点ですでにという感じだが、とにかく選曲が渋い
客層も落ち着いたおじさんおばさんが多い
カオサン通りとかスクンビットとかのバーとは全く違う雰囲気

彼の演奏が終わると次のバンドの演奏までしばらく暇になる
その間フランシスカと音楽の話をする
なんか会う人会う人みんなすごい音楽好きな人ばかりな気がするが、彼女も非常に音楽が好きなようで、あれがいいこれがいいとおすすめしてくれる
ほとんど知らないバンドだった
チリ出身の人と話すのはもちろん初めてだったし、南米圏の人自体ほとんど出会ってこなかったので、スペイン語の音楽やラテンぽいものまで、おすすめに入っているのが新鮮で楽しい
ちなみに同じスペイン語でもやっぱりだいぶ違いがあるようで、バーの隣の席のおじさんとスペインのスペイン語をバカにしてた

次のバンドはボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボ、トランペット、トロンボーン、サックスという計8人の大所帯バンドだった
ギターのおじさんは古着屋で会ったおじさんだった、トイレには彼のポスターが貼ってあった
要するにここはこのギタリストのおっちゃんの家で、このおっちゃんが趣味でブルースバーと古着屋をやっているらしい

最高だった
それぞれ上手いのはもちろんの事、この距離だからみんなが楽しみながらセッションしているのがこっちにも伝わってきて、自分が弾いてるのかと錯覚するくらい演奏と一体化する
隣ではフランシスカが僕が知らない曲を教えてくれる
1曲終わるごとに2人で顔を見合わせて最高だねって共有し合うのがも最高に楽しかった
1人じゃなくて2人だからこその楽しみだ

特にイカしてたのはキーボ
彼は最年少らしく、演奏中なのにギターのおっちゃんに音を上げろだか、今じゃないだか言われていたが、それでも彼のアドリブパートはやる気に満ち溢れてるのを肌で感じた
ベースの人もよかった
顔で弾くタイプのベースだった
顔は勝村政信まんまだった

ギタリストのおっちゃんもとてもよかった
まずとんでもなくうまかった
ソロになった時の
彼の息子も途中で弾きにきた
長髪の金髪ツーブロックで髪をてっぺんで結んでて、見た目はゴリゴリのメタルとか弾きそうな感じだったが、いざ演奏が始まるとフォークとかブルースファンクって感じで親子愛が垣間見えほんわかした

このホステルで再会しよう

彼らのバンドが最後だったらしく僕らも帰路につく
宿に帰ると韓国人が夜遅くまで共有スペースで何やらやっている
僕とフランシスカは夕飯を食べながら彼とも話し始め結局4時近くまで話した

流石にそんだけいれば仲良くもなる
みんなの明日の予定を聞くとみんな宿を変えるということだった
みんな明日は満室で部屋を取れなかったみたいだ
僕らは明後日またこの宿で落ち合うことを約束し、それぞれ明日は別の宿に泊まることに
お互い強くなってまた会おう

昼に食ったマッサマンカレーがめちゃめちゃうまかった
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今日の自立散歩のお供
ソニック・ユースのWashing Machine

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