27日目 世界一何もない首都・ラオス珍味・B級遊園地
ラオスの首都ビエンチャンは世界一何もない首都としばしば形容される
ラオスは東南アジアの片田舎、そしてこの前まで僕が滞在していたルアンパバーンに至っては東南アジア最後の秘境である
そしてこれらの呼び名は実際そこまでずれていないと思う
実際ラオス人の素朴な国民性、街の建物、お店の種類などをみていて実感する
今日はビエンチャンの全容を知るべく自転車を借りて街を走り回ろうと思う
ビエンチャン市内・郊外ともにいくつか寺院系の観光名所があるらしい
そこまで興味がない上、旅中これらを網羅しようとすると金も時間もかかるので、調べたりはしていないが、運が良ければ適当に走っている途中で見れるだろうという淡い期待を持って漕ぎ始める
ひとまずビエンチャン中心地から栄えていると思われる方へ直感で進む
なるほど、市街中心地と違って小さな店やホステルがたくさんというよりは、大きなショッピングモールと周りに屋台があるという感じらしい
ここのショッピングモールは中でもかなり大きかった
首都ということを考えると1番大きのではないか
せっかくなので入ってみる
おいおい、まじかよ
1階はありがちな冴えない洋服屋と装飾品屋を中心にいくつか、その他飲食店
2階はもっと酷くて半分くらいはまだテナントが入っていない
極めつけに3階と4階はそもそも真っ暗でエスカレーターでも封鎖されていた
かなり賑わっているように見えたがそれでいてこの有様である、ラオスの盛り上がりのしょぼさは想像以上である、これが首都とは…
その後しばらくは中心地から離れつつも大きな道沿いを走る
交通量は依然それなりにあるが、どんどんと店の数は少なくなり、高い建物(と言っても中心地ですらビルはない)も減ってくる
中心から3kmも離れればもう何もないであろうことは簡単に想像できる
バイク社会なので、みんなそれなりに生活範囲が広いらしく、店はチラホラあるがじゃあ何があるかというと何もない
おそらく次大きな街が出てくるまで何もないのだろう、というかバスなどに乗っている感じもっと店はなくなり農場と空き地ばかりになるはずだ
これ以上進んでも何もないという確固たる自信により中心に戻ることにする
せっかくなので少し細めの道をちょこちょこ進んでいると目の前には牛の群れが!
どこかしらで飼われてはいるみたいだが、飼育員の姿はどこにも見えず、牛たちは完全に自由に行動しているようだ
そしてこれ中心地から2kmも離れていない
日本で言うと皇居を仮に首都の中心とすると銀座とかに牛が歩いているイメージだ
確かにこれは何もないわ
せっかくだからとレコード屋や古着屋、古本屋や劇場など探してみたが全くない
渋々調べるが、なんと調べても全く出てこない!
首都でレコード屋ないなんてあり得るのか!
夜市を歩いていると日本の友人からビデオ通話がかかってくる
かなりの頻度で会っていたので、久しぶりにみんなの顔をみて大変懐かしくなった
ホームシック的な感情にはならなかったが、帰ったら一緒にすることになっている富士山0mチャレンジを思い出し早く挑戦したくてウズウズした
ビエンチャンの中心地は夜はそれなりに盛り上がりを見せる
屋台も夜はたくさん出るし、ルアンパバーンではみられなかった若者が仲間内で遊んだり飲んだりしている光景も見受けられる
せっかくなのでラオスの変わったものを食べておこうと屋台を回る
そういった視点で探してみると案外変な食べ物なんてないものだ
結局東南アジアでは有名なアヒルのひな、街中で割とみる寿司とはとてもよべない寿司、ニワトリの脚を丸々使った煮付けにした
満足したのでメコン川沿いまでビール片手にうろつく
川沿いでは遊園地が!こんなの昼あったっけ?聞くと毎晩やっているらしい
家族連れがたくさん来てはいるが…なんというしょぼさ!
ナイトマーケットはさすが首都だけあって盛り上がっているなと思っていたが、盛り上がりとしょぼさは関係ないらしい
でもこの感じがかなり愛おしいのだった
今日の自立散歩のお供
ロジャー・ウォーターズのThe Pros and Cons of Hitch Hiking
理由はないけど、そういえばこのたびまだヒッチハイクしてねーな