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私の闘病日記vol.34〜膵腫瘍手術編〜『ICU病棟から一般病棟へ』

こんにちは!

今回は…

私の闘病日記vol.34
『ICU病棟から一般病棟へ』

をみなさんにお話ししたいと思います。

前回のお話を読んでいない方はこちらから

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

私の闘病日記vol.33
『嘔吐地獄』

WEBサイト:イラストFactory

そして。

私と同じ病気で悩んでいる方。

または。

大切な家族に私と同じ病気にかかってしまった方に向けて、少しでも勇気になればと思っています。

そして。

私みたいに病気ではなくても、人生を生きていれば誰もが悩みを抱えて生きていますよね。

仕事で抱えるストレスに、人間関係のトラブル。

将来に不安を抱える人や、お金で困って毎日の生活が息苦しくて…

中には『自殺』をしてしまう人だっています。

何か、もう、消えてしまいたくなる気持ち。

私もそういう感情になった時あったので、少し分かる気がします。

でもね…

正直に言えば!!

もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、元気な状態であれば…

私は、あなたが『羨ましい』です。

だって…

私は22歳の時、大腸を手術で全部『摘出』してしまったので、日常生活でも不便なことが多い。

(病気がなくて健康な人は、いいなぁ…)

と思うことも多いです。

でも!

人の悩みに、大きいも小さいもない。

そんな風にも思います。

私みたいに『体』に問題を抱えてる人、それに体は元気だけど『心』に何かを抱えてる人。

いろいろな人がいるけれど、

『生きてる』ってことは、本当にラッキーなんだよ。

そんな当たり前なことに今回、あなたが気づいてくれたら嬉しいです。

私の闘病日記

では、ここからは、

私の闘病日記vol.34
『ICU病棟から一般病棟へ』

をお話していきたいと思います。

レッツゴー!!

レントゲン撮影

手術翌日。

朝になった。

病室で、レントゲンを撮るとのことで、

検査技師の人が、大きな機械を引っ張って病室に入ってきた。

前回と同じように、背中側に硬い鉄の板のようなものを入れて、

検査技師の人が、私の体の位置を確認して撮影する。

(あぁ…やっぱりちょっと痛いな…)

動くと少し痛みがあるけど、前回の時ほどではなかった。

機械をずらしたり、体をずらしたり…

何回か繰り返して、やっとレントゲンを撮り終えた。

(なんか、、疲れた。。)

ICU病棟の回診

レントゲンを撮り終えてから、少し時間が経つと、

病室に、大腸外科の先生たちが、ぞろぞろと入ってきた。

会釈をして、軽く挨拶を済ませる。

傷口や管の確認をしてもらう。

次に、肝胆膵外科の先生たちが入ってきた。

また胸毛先生は、

「こんな小さい腫瘍を取るのが、本当に大変だった…」

とかなんとか言ってくる。

(またか。。もう何回も聞いたょ…)

そして、

傷口や管の確認をして病室を出て行った。

それから、

看護師さんに体を拭いてもらって、ベッドの背中の部分を少し上げてもらった。

ただ、ベッドの背中の部分を上げてもらっただけなのに、

貧血っぽく、頭がすごくクラクラした。

ちょっと気持ち悪くなったし。。

新元号『令和』発表

看護師さんが、

「小さいテレビあるからつけようか?」

と言った。

(いや、気持ち悪すぎて、テレビ見る余裕ないよ…)

そう思ったけど、

少しでも気晴らしになればいっかと思って、テレビをつけてもらうことにした。

テレビがつくと…

『令和』という文字が映っていた。

(れいわ…??)

手術から1日後のこの日。

2019年4月1日。

あなたはこの日を覚えてる?

この日は、新しい元号(令和)が発表される日だった。

(思い出した。。今日発表される日だった…)

政治の人が、

「新しい元号は、令和であります」

と言っている。

『令和』と書かれた額縁を、肩の高さあたりに掲げて発表していた。

(令和ね。。もう早く帰りたいな…)

テレビでは、なにやら街の人にインタビューしている。

新元号が令和だと聞いてどう思うか、だって。。

聞かれている人ほぼみんな、

「なにそれ〜」

「どういう意味?」

とかとか。。

自分は今それどころではない。。

対処法のない吐き気

昨日の手術後から朝になっても、吐き気が全く治らない。

看護師さんから、

「吐き気止めの薬あるけど、飲んでみる?」

と聞かれた。

いやいや、、

気持ち悪くて何回も吐いているのに、こんなの飲めるわけない。。

もう、嘔吐物容器を用意してもらっても、

胃液さえ出なくなって、ただオエオエするだけ。

(もう苦しすぎる…)

こんなに長時間、吐き気が止まらないなんて、人生で初めて。。

吐き気止めの注射も効果ないし。。

もうどうにもこうにも…

今日、一般病棟に移動する日になっているけど、

このまま、こんな状態で戻っても大丈夫なのだろうか。。

(移動している途中で、気持ち悪くなったらどうしよう…)

本当、不安でしかない。。

ICU病棟でのウォーキング

看護師さんから、

「じゃあ、早速歩いてみよう」

と言われたけど、

とにかく吐き気が辛すぎて、全く歩ける気がしなかった。

ベッドに寄りかかっている状態でも、今すぐにでも吐きそうなのに、

ここから立って、歩いたらどうなるよ…??

完全に吐く。。

と思いつつも、歩かないと多分だけど一般病棟に戻れない気がして、

思い切って、上半身を起こしてみる。

(うおぉぉお…体だるすぎ、重すぎる。。)

看護師さんが、硬膜外麻酔のスイッチを押して、背中から鎮痛薬を注入させる。

体の倦怠感が酷くて、頭の方から血の気が一気に引いていくのを感じた。

それに耐えられなくなって、一旦またベッドに横になってしまった。

(やばい、これは本当にやばいやつ。。)

前回の手術の時よりも、動けないし体調も悪すぎて、

これじゃ到底、歩けるような状態ではない。。

そんなことを言っていてもしたかないのはわかっているけど。。

起きて歩くなんて、簡単なことなはずなのに、

起き上がることさえ、ものすごく辛い。

ウォーキング再開

(何がなんでも、少しだけでも歩かなきゃ…!!)

そう思って、

もう一度、看護師さんに体を支えてもらったりしながら、

ベッドの柵を掴んで、やっとの思いでベッドの脇に座ることができた。

今すぐにでも横になりたいくらい、だるさと吐き気がだんだん襲ってきたけど、

歩かなきゃ何も始まらない。

そう思って、思い切ってその場に立つ。

(やばい、、力が全然入らない…)

立っていると、手術の傷も下に引っ張られるように、痛みが激しくなってきた。

(痛い、痛い。。痛すぎる…)

一旦、ベッドの近くに置いてある車椅子まで、歩くことになった。

看護師さんに、管などを絡まらないように整えてもらって、

車椅子まで、一歩一歩ゆっくりと進んでいく。

ほんの1メートルもないところに、車椅子があるっていうのに、

自分と車椅子の距離が、まるで100メートルくらいあるように遠く感じた。

(うぅ、気持ち悪い、吐きそう…)

1回ベッドから離れてしまうと、もう簡単には戻れない。

ウォーキング断念

無事に車椅子まで辿り着いて、ゆっくりと座る。

すると、看護師さんから

「少し待ってて」

と言われて、病室から出て、どこかへ行ってしまった。

(ベッドに戻って、横になりたい…)

(早く看護師さん戻ってきて…)

もう車椅子から落ちて、死にそうな状態。。笑

前回の手術の時は、あまり吐き気とかはなかったのに。。

やっぱり胸毛先生が、十二指腸をちょっと触っちゃったのが原因なのか…?

(吐き気だけでも無くなれば、絶対に歩けるのに…)

(こんなのもう嫌、我慢できない…)

(普通で、当たり前な生活がしたいよ…)

泣きそうになっていると、やっと看護師さんが病室に戻ってきた。

もう座っているだけで、限界だったから、ベッドに戻ることに。。

ICU病棟にさようなら

結局、全くと言っていいほど歩くことができなかったから、

血栓予防の弾性ストッキングも脱ぐことができないまま、

一般病棟に戻ることになってしまった。

この弾性ストッキング、本当に窮屈で不快。。笑

一般病棟に戻る時間になると、また頑張って車椅子に移動する。

ちょっとの移動でも大変だから、結構体力使う。。

車椅子に移動すると、看護師さんに後ろを押してもらう。

お世話になったICUの看護師さんたちに軽く挨拶をして、

そのままICU病棟から出る。

(なんか、久しぶりの外の空気…)

ICU病棟の外は結構涼しくて、少しでも外の空気を吸えて、気持ちよかった。

一般病棟に向かうエレベーターを待っていると、

看護師さんは何か用があったのか、

「ちょっと違う人に交代するね」

と言って、ちょうど近くにいた清掃員のおばさんに、車椅子を押してもらうことになった。

(あっ!!)

「久しぶり〜!!」

と清掃のおばさんは言った。

久しぶりに、知っている人と話せて少しホッとした。

清掃員のおばさんからも、

「若いから絶対にすぐ治るよ」

と言ってもらえた。

ついに一般病棟到着

車椅子を押してもらって、進んでいくと、やっと一般病棟に到着した。

ICU病棟にいた時は、なんだか自分だけ違う世界にいたような、

どこかすごく寂しくて、苦しくて、辛くて、、

だから、

やっと一般病棟に戻ってきた瞬間は、なんとも言えないくらい安心感があった。

ナースステーションの近くで、

一般病棟の看護師さんに車椅子を押してもらって、

そのまま入院した時と同じ病室に戻った。

病室は同じだったけど、ベッドが窓側の方に変わっていた。

(おぉ…!めっちゃ景色いい…!!)

ちょっと嬉しかった。笑

(早く吐き気なくなればいいんだけど…)

(一体、いつになったら楽になれるの…)

一般病棟に戻ってきてからも、吐き気は全くおさまらなくて、

毎回ナースコールを押しては、看護師さんに背中をさすってもらっていた。

一般病棟に戻ってきたこの日は、

結局、あまりにも具合が悪くて、病棟内を歩くことができなかった。


ということで、今回はここまで!!

最後に…

今回は、

私の闘病日記vol.34
『ICU病棟から一般病棟へ』

をみなさんにお話しました。

いかがでしたか?

次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!

↓↓こちらから続きが読めます↓↓

私の闘病日記vol.35
『回復の兆し』

WEBサイト:イラストFactory

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櫻根あゆ|大腸癌・膵SPN
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