見出し画像

病院(医療法人)→国立大学病院/透析室・内視鏡室/正社員


➀病院・労働形態・病院の種類を教えて下さい

病院の種類:国立大学病院病床数:944床
労働形態:正社員(フルタイム)

②当時の年齢といつの情報か教えて下さい

年齢:20代:
いつの情報か:2019年 
一般病院(病棟)からの転職

③部署概要(特色、どんな患者さんが多いか等)を教えて下さい

内視鏡室と透析室行っている部署で、透析日の日(週3)は透析と内視鏡に分かれて業務行っています。


➃どのような仕事の内容でしょうか?

〈内視鏡〉
・前処置
・内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)、以下の治療の介助
→治療中の体勢を整える、治療中の記録を記載、治療中の薬剤の投与
・カメラの取り付けや外す業務

※検査や治療が終わったあとは次の検査・治療を受けるの繰り返し

〈透析室〉
・透析準備(治療法や透析時間、ダイアライザーがあっているか、抗凝固薬の確認等)
・患者さん入退室時の体重測定、血圧測定、透析医師とDW(目標体重)の調整
・指示されたDWを元に除水計算を行いCE(技士)と共有、穿刺介助
・穿刺後から終了まで1時間に1回チェック表を元に、透析条件、除水計算、バイタルサイン、穿刺部位がしっかり固定されているか等確認を行う
・退院、転院先が決まった患者さんに生活指導

※患者受け持ち業務以外に、他の看護師が受け持っている患者さんの入室を手伝いを行う。基本的に患者2名午前に受け持ち、午後はその日の人数によって受けもつかどうか決まる。

⑤夜勤や土日祝の仕事内容を教えて下さい


夜勤
・日勤で残った検査や治療の対応
・透析が定時以降すぎる場合は対応する
・後片づけ
・検査や治療で使ったカメラの洗浄(日勤は洗浄員の方がいるため基本的に看護師はしない)
・臨時検査、治療が来た場合の対応
・夜勤明けが透析日の場合は朝にプライミング業務

土日祝日
・掃除
・臨時の検査や治療がきた場合対応する


⑥内視鏡室・透析(国立大学病院)での検査・治療はどんな治療の介助をするんでしょうか?

〈内視鏡〉
・上部消化管内視鏡検査
・大腸内視鏡検査
・超音波内視鏡検査
・小腸内視鏡検査

・胃ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)
・大腸ESD(粘膜下層剥離術)
・PEG造設
・異物除去術 
・内視鏡的ポリープ切除術
・大腸EMR(内視鏡的粘膜切除術)
・止血術
・内視鏡的経鼻胆道/膵管ドレナージ(ENBD/ENPD)
・超音波内視鏡下穿刺吸引法 (EUS-FNA)
・イレウス管チューブ
・EVL(内視鏡的静脈瘤結紮術)
・EIS(内視鏡的硬化療法)

〈透析〉
・HD(血液透析)
・OHDF(オンライン血液濾過透析)
・PE(血漿交換)
・DFPP(二重濾過法)

⑦内視鏡室・透析室(国立大学病院)で働くにあたってよく使う看護技術はなんでしょうか?

〈内視鏡〉
・筋肉注射
・点滴静脈注射
・バイタルサイン
・口腔内吸引
・体位変換
・ストレッチャーの移乗
・車いすの移乗

〈透析〉
・バイタルサイン
・口腔内吸引
・気管内吸引
・体位変換
・ストレッチャーの移乗
・車いすの移乗
・採血(技士が主に穿刺後に採血を採ってくれるため看護師は分注のみ)
・血糖測定

⑧内視鏡室・透析室(国立大学病院)で働くにあたって時々使う看護技術はなんでしょうか?

〈内視鏡〉
・輸液ポンプの操作
・輸血
・採血
・オムツ交換

〈透析・時々使う技術〉
・輸液ポンプの操作
・輸血
・オムツ交換
・人工呼吸器の管理
・12誘導心電計の装着、記録

⑨内視鏡室・透析室(国立大学病院)で特有の技術はありますか?(上記以外)

〈内視鏡〉
・生検
・色素散布

〈透析〉
・プライミング
・ACT測定

⑩内視鏡室・透析室(国立大学病院)の仕事で面白い部分とどんな人が向いているか教えて下さい

〈面白い部分〉
・医師の介助を行うので内視鏡の治療を実際にみることができます。
・医師やCE(臨床工学技士)と関わることが多いのでより近くで学ぶことができます。

〈どんな人が向いているか〉
・内視鏡や透析は長時間患者さんと接している訳ではないので、ナースコール疲れや長時間患者さんと関わるのが苦手な方には向いていると思います。
・ワークライフバランスを保ちたい方はおすすめです。(病棟で働いていたときよりも残業時間は少ない、基本的に土日が休み、夜勤や休日は基本的に臨時対応のため臨時検査がない限り自分の時間にあてることができた)

⑪内視鏡室・透析室(国立大学病院)で働いてみたい方へのアドバイスを教えて下さい

大体の方が病棟経験をしていて内視鏡や透析は初めての方がほとんどなので、内視鏡・透析の経験がなくても大丈夫であるかと思います。

⑫内視鏡室・透析室(国立大学病院)で働くことのデメリットや向かない人を教えて下さい

〈内視鏡〉
・内視鏡室で働くにあたって必要な看護技術に記載した通り、病棟でよく使う看護技術を使わないので技術の低下の心配があります。
・内視鏡の治療の介助は技師や医師が担うことが多く看護師が治療の介助ができる幅が狭いため、治療の介助を積極的に入りたい方は一般病院のほうがいいと思います。(知人からの情報によると)
・病棟よりも患者さんと触れ合う機会が少ないため、患者さんとコミュニケーションを沢山とりたい人には向いていないと思います。
・治療は2〜3時間かかることもあり足が辛いときがあります。夜勤や休日は臨時の対応があり、1人で行うため内容によっては大変なときがありました。
・フルタイムの方は基本的に土日、夜勤もはいります。(土日祝、夜勤は1人のため毎週土日勤務するわけではないです)。

〈透析〉
・内視鏡に書いたことと同じく治療の介助に積極的に入りたい方は一般病院のほうがいいと思います。(辺血業務や穿刺は基本的に技士が行う)
・ICUに入室レベルの方も時々くることがあるため大変なときがあり、内視鏡よりも多重業務になりやすいです。

⑬給料、残業時間、休暇、ワークライフバランス等を教えて下さい

・年収:460万円(入社して4年目)
・基本給は年度ごとに上がっていきます。
・残業時間:0〜10時間/月(月によって変動あり、スタッフレベルですと基本的に定時にはあがることができます。リーダーをやる方は残業していく方が多いですが、病棟ほど残っている印象はないです)
・長期休暇:夏休みは有給とつなげて9日間連続取得可能です。

⑭国立大学病院(内視鏡・透析)では管理者等の他にどんなキャリアアップが可能でしょうか?

消化器内視鏡技師(内視鏡)、透析技術認定士の資格を取得することができます。

⑮一般病院から大学病院で転職されていますが、そのときに使用した媒体はなんでしょうか?

特に媒体は使用せず大学病院のホームページをみて直接応募行いました。

⑯国立大学病院の良さは何でしょうか?(内視鏡・透析関係なく)

・こちらは旧帝大の大学病院でネームバリューがあり異業種の方から印象が良くみられることが多いです。
・安定していて福利厚生が良いです(出戻りする人もいると聞いています)
・時短勤務する場合の時間の選択肢が幅広いので、子育てしながら働く方はとても働きやすいと思います。
・どの大学病院も基本的にバイトやパート派遣、准看を雇っていないと思うので、人の出入りが少なく教育や指導にかける負担が少ないかと思います。

⑰一般病院から国立大学病院に転職し大変だったことや、戸惑ったことはありますか?

・大学病院なので新卒の看護師の方が大半数であり、多くの新卒の看護師と一緒に配属される可能性があるのでそこに戸惑う人がいるかもしれないです。

⑱内視鏡と透析でおすすめの参考書はありますか?

〈内視鏡〉
「大圃組はやっている!! 消化器内視鏡の機器・器具・デバイスはこう使え!」

〈透析〉
「やさしくわかる透析看護」

国立大学病院へ面接や職場見学受ける際のアドバイス(こんなことを確認した方がいい等)

・配属先は希望通りいかないことがあるので考慮する必要があります。配属先どうしてもここが良いという人は面接でアピールする必要したほうがいいかと思います。
・内視鏡のみ、透析のみやりたい方は、今回のように内視鏡と透析の両方を管轄しているということもあるので、よく調べたほうがいいです。
・消化器内視鏡技師を取得したい方は日本消化器内視鏡学会専門医が所属する施設を選んだほうがいいです。(学会認定専門医がいる施設での実務経験が必要なため)

不満なこと、これは改善してほしいことを教えて下さい

・土日勤務や夜勤の手当てが他の病院と比べ少ないところです。
・内視鏡技師を取得しても、大学病院の場合看護師が治療の介助ができる幅が狭いため、活かしきれないところです。
・内視鏡技師は2年の内視鏡の実務経験があれば受験資格を得ることができるが、資格を得るのに積極的な雰囲気ではなかったところです。

最後に、転職を考えている方に何かアドバイスがあれば教えて下さい(国立大学病院に限らず)

案外良く見えそうな働き方や仕事内容であっても、実際は今の仕事の方良かったということがあります。転職する際は良いことだけみずにデメリットも考えて行動した方がいいかと思います。











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?