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パートナーシップ制(PNS)を経験した感想

こんにちは。看護師のキャリアに関する情報を書いています。

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今回はPNSを経験した感想を書いていきたいと思います。


PNSとは

PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)は福井大学医学部付属病院が開発しました。
実際どのくらいの病院がPNSを導入しているかわかりませんが、福井大学医学部付属病院のホームページをみると、PNSを実際の現場で見学する研修の受け入れを行っていることから導入している病院が徐々に増えている印象はあります。


PNSを体験して感じたこと

実際に私は病棟でPNSが導入開始になった頃を経験し、その感想を書いてみたいと思います。

①超過勤務時間は減少するのか?

私のいた病棟では、長日勤と普通の日勤がペアを組んでパートナーを組んでいました。どの様に分担するのかは特に決まりはありませんでしたが、長日勤のNsが主にバイタル測定・患者さんの観察、普通の日勤Nsが記録やナースコールの対応等を行っていました。
実際、超過勤務時間は何時間削減できたのかわからないのですが、普通の日勤が記録を主にやるとしていたペアが多いので、長日勤で超過勤務はあまりなくなったという印象があります。逆に普通の日勤では記録の作業があったため少し超過した覚えはありますが1時間以内には終わっていた印象です。


②業務の負担は減るのか?

PNSは二人一組で組むので受け持つ患者さんも倍になります。
私がいた病棟ではパートナーの組み合わせは勤務表を作成している師長さんが決めていました。なので後輩と組むこともあれば、先輩や同期と組むこともあります。
PNSによって受け持つ患者さんは倍になることから、いくら二人いてもバイタルや処置など全て終えることができるかというプレッシャーがとてもありました(ちなみにバイタルの測定は二人で手分けしてやってはいけない決まりです。)
更にPNSは経験が少ない看護師とペア組むとベテラン看護師に負担がかかるなと思いましたね、、経験が浅い分カバーしなくてはいけないので(経験が少ない看護師の方がもちろん悪いわけではないのですが)。
なので個人的には業務の負担が大きくなった印象があります。

③二人ペアなので心強いのか?

これは組む相手によるかと思います。
経験が浅い看護師と組むことになればカバーしないといけないですし、ベテラン看護師と組んだとしても相性が悪ければもうストレスという感じでした。しかし同期や相性がいい看護師ですと一人より二人がいいなと感じました(笑)。なので組む相手に左右されると感じています。
ただ、PNSは基本二人で患者さんをみるので、二人で手分けしてバイタル測定等はやってはいけない決まりでしたが、私のいた病棟はとてもナースコールが多く、ペアの一人がナースコール対応に行くので結局一人で動くことが多いと感じてしまいましたね、、、。

➃看護技術や看護の考え方を学ぶ機会が増加する

先ほど結局一人で動くことが多いと書きましたが、基本は二名なので多重業務になってもペアにお願いしたり比較的頼みやすい感じはあります。(PNSになる前は、手が空いている人はいないか探さないといけなかった)
また、何かしらの看護技術に不安がある場合や知識不足もペアがいると補えるのでとてもいいなと思います。他の看護師がどのように考えているかを参考にできるのはとてもメリットだと感じました。


最後に

私はちょうどPNSが導入されたときに働いていたので、やはり新しい体制が導入されると確立されていないので現場はとても困惑していた印象でした。
個人的にPNSは合いませんでしたが、導入する病院も増えていそうなので注目されているのだなと感じました。

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