ソシャゲとコンカフェで借金650万円になるまでと、任意整理で完済するまでの話
ここでは普通のサラリーマンである私が借金650万円になるまでの6年と、任意整理を行い完済するまでの5年について書いていければと思います。
借金の理由としては主に下記の2つです。
■ソシャゲ(ソーシャルゲーム、いわゆるスマホのアプリゲー)のガチャ課金
■コンカフェ(コンセプトカフェ、オタク寄りのガールズバーのようなもの)の酒代
自分への戒めとして記録に残しておきたいというのと、理由は様々でも同じように借金がある方の参考になればと思い筆を取りました。
最後だけ有料となっており、特別な完済ノウハウなどの有益情報があるわけではないですが、ご祝儀としてでもご購入頂けたら嬉しいです。
1.ソーシャルゲームでのガチャ課金
私が初めてソシャゲに触れたのは、モバゲーで2011年11月に配信が開始された「アイドルマスター シンデレラガールズ」でした。
元々アイドルマスターが好きで昔から追いかけていて、ソシャゲが始まった時は「こんなゲーム性もないポチポチするだけのゲームなんて」と思っていたのですが、いざ始めたらハマっていきました。
最初はガチャへの課金には抵抗がありましたが、レアカードを持っていて周りに自慢できるという優越感を得るために徐々に課金額が増えていったのを覚えています。
ただこの頃はまだソシャゲ自体が流行り始めで数が少なかったのもあり、2013年頃まではアイドルマスター関連のソシャゲでたまに月に10万円近く使うことはあってもボーナスで補填できるぐらいで、身を持ち崩すほどではなかったと思います。
加速度的におかしくなったのはプレイするゲームが増えてからで、2014年に「ガールフレンド(仮)」・2015年「グランブルーファンタジー」・2016年「Fate/Grand Order」と順にハマっていき、1回のガチャで20万や30万を使うこともありました。
当然ボーナスだけで補填できるわけもなく、最初はクレジットカードに付いているキャッシング枠を使い、それが限度額になりカードローンを契約してと雪だるま式に借金が増えていきました。
2.コンカフェでの酒代
時系列は前後するのですが、2014年頃より知人が経営するダイニングバーによく出入りするようになっていました。
それまでは仕事や友人との飲み会ぐらいでしかお酒を飲んでいませんでしたが、平日の仕事終わりにもふらっと立ち寄れて、行けば誰かしら知り合いがいて一緒にお酒が飲めるという楽しさを覚えた頃になります。
知人の店ではソシャゲをやっている人も多く、同じゲームでの話やガチャを回して盛り上がったりなど、ソシャゲ部分での散財も進む一因になりました。
とはいえソシャゲはゲーム性も低いため2016年頃には新しいゲームを始めてもすぐ飽きることも多く、何か他の楽しみがないかと思っていたところで知人に連れていってもらったのがコンカフェでした。
当時は「キャバクラでシャンパンを入れるとヤバイ」ぐらいの知識しかなく、行くのはガールズバーですらないし会計もちょっと居酒屋より高めなぐらいで全然大丈夫だろうと思ったのを覚えています。
あいにく私はそこそこお酒も飲めてしまう方なので、接客してくれる女の子達の分まで頼むと毎回の会計が1万円を超えることも多く、それを週に3回とかやっていたので月のコンカフェ代だけで10-15万ぐらいかかっていた計算になります。
ここに飽きていたとはいえソシャゲのガチャにも散発的に課金をして浪費が重なり、2017年はみるみるうちに債務状況が悪化し日々やりくりの事ばかり考えていた記憶があります。
特に覚えているのは、借金総額が複数社で150万円ぐらいとなった時に1社にまとめられないかと思いカードローンを申し込んだのですが130万円ぐらいしか借りられなかった時のことです。
「少し返して1社にまとめよう」と思ったのも束の間、元々の借金が返されることもなくすぐに新しく借りたカードローンも限度額一杯になってしまいました。
最後の2017年末頃にはとうとうクレジットカードのショッピング枠現金化も行ってしまいましたが、このときに思ったより現金化できず「なんて無駄なことをしているんだろう」と急に目が覚めました。
ショッピング枠の現金化は「還元率95%」などと謳っていますが、商品を一度買って売るという仕組みのため消費税分も引かれてしまい、40万円の枠で32万円など結局80%ぐらいしか貰えなかったためです。
3.任意整理と返済計画
そうしてクレジットカードのショッピング枠現金化で目が覚めた頃にはキャッシング・カードローンの合計は6件650万円となっており、年が明けた2018年の2月に法律事務所へ債務整理の相談に行きました。
この時の私の年収は570万円程度で、最初に相談に乗ってもらった1人目の弁護士さんには親身に話を聞いてもらい、借金の額が額なので自己破産や個人再生も勧められました。
一応は相談前に自分で下調べも行っていて、自己破産は借金帳消し・個人再生は大幅減額で魅力的ではあったのですが、官報に載る(=自分の借金がバレる)ため絶対に避けたく任意整理でお願いしました。
任意整理では借りた元金はそのまま返す形になるため厳しい返済計画になることは予測できましたが、結果的には2019年3月に破産者マップ事件が起こり、自分の選択が正しかったことを嚙み締めました。
またこのときに任意整理を行ったのは650万円のうち550万円で、残りの100万円は給与口座として使用している銀行のカードローンで任意整理を行うと口座ごと凍結される可能性があるとのことで、そのまま通常通り返済していくことを選びました。
給与口座の変更で会社に借金がバレる可能性を少しでも減らしたかったためですが、このときに手続き面で話をしていた2人目の若い弁護士に「本来は各債権者に平等に返済していくべきなので、給与口座の変更ぐらいで任意整理の対象から外すのはどうかと思いますけどねぇ」と心底小バカにするような態度で言われたのは一生忘れません。
ただ向こうは若くして膨大な努力をして弁護士となっている一方でこちらは借金漬けのしょうもないサラリーマンなので返せる言葉もなく、悔しさを今後の人生のバネにしようと強く思いました。
こうして債務整理を行った2018年2月の月末より、毎月7万円+ボーナス月(6月・12月)は15万円の上乗せで年間114万円・5年ほどの計画で返済していくことになりました。
また、任意整理対象としなかった給与口座のカードローンも別で毎月2万円の返済として残ることとなります。
4.完済まで
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