先々、結婚指輪が入らなくなったらば。
私が中指にしていた指輪を母に渡したら、
そのまま母は、彼女の小指にポンと嵌めたのであった。
サイズはピッタリ、アンティーク調の指輪が母の大きな手に馴染む。
彼女の手を見て、でかい石をつけるなら太い指が必要なのだ…と、
まだ私の小指にはサイズもモチーフも大きすぎるその指輪を中指に嵌め直しながら、将来が楽しみになるのだった。
⌘
前にも書いた通り、荒地の魔女のような水気のある派手なお婆さんになって、
湯婆婆のように指輪をじゃら付けしたいものである。
しかーし!
最近になってそれには問題があることに気づいた。
私の結婚指輪、あの悩みに悩んで購入した結婚指輪は、
地金にデザインが入っているが故にサイズ直しができないのである。
つまり。
加齢とともに私の手の節が太くなり、むくんだりなんかして、予定通りのお手手になった場合。
その将来、私の左手の薬指には、この結婚指輪はいないのである…!
⌘
まあ、小指に移動ですよね。
結婚指輪が薬指の法則、これは指が太くなっても小指につけられるからではないか説。
しかし、薬指が入らなくなったからといってすぐ小指にピッタリになるわけではない。
そんな時はきっとストッパーリングが必要になるだろう。
そして、薬指は寂しくなってしまう。
サイズが合うものを新しくつけるべきだろう。結婚記念日などにかこつけて、夫に新しく買ってもらっても良いかもしれない。
え〜、楽しい〜。
もしかすると私はこれをするために、サイズ直しができないリングを選んだのかもしれない。
⌘
小指のストッパーリングはダイヤのフルエタニティがいいな。重ねる結婚指輪がデザインのある地金リングなので、絶対合う。
でもストッパーリングと考えると、そのうちまた指が太くなってお役御免になる可能性が高い。
それならまあ、1ミリくらいの細身のもので良いかな。
薬指はどうしよう。
小指がシンプルな2本を重ね付けなので、こちらは石が目立つデザインが良いかもしれない。
それこそ、婚約指輪のようなダイヤの立て爪とか。サイズ直しもできるし。
あ、そういえば母がそのうち、彼女の婚約指輪をくれると言っていた。
0.3カラットの6本爪リング。和光のものらしい。
私の薬指にはサイズが一回り大きかったと思うから、今の結婚指輪が入らなくなるくらいでピッタリになりそう。ラッキー。
で、また太くなったらストッパーリングを外してなんかのメレダイヤにでも使って、薬指のリングのサイズを直せばいいんだな。
…。
なんかのメレダイヤにでも使って…?
一粒ダイヤに…メレダイヤを…?
⌘
整いました。
第一形態🥚 結婚指輪1本
今ですね。
左手の薬指に、結婚指輪。
シャネルのココクラッシュ。
プラチナの地金にダイヤが5つついているデザイン。
第二形態🐣 薬指6本爪+小指2本重ね付け
結婚指輪は薬指に入らなくなり、小指へ。
ダイヤのフルエタニティをストッパーリングとして重ね付け。
薬指にはサイズピッタリになった母のダイヤの6本爪リングを。
第三形態🐓 薬指に取り巻きリング、小指に結婚指輪
さらに薬指にも6本爪リングが入らなくなり、小指のストッパーリングも不要に。
2本を合わせてダイヤの取り巻きリングにリフォーム、薬指へ。
小指は元の結婚指輪を1本で。
私、天才なのかも…。
⌘
てことは、最終的に母の婚約指輪が取り巻きリングにリフォームできるように、ストッパーリングのエタニティは一時のものと考えず、和光で買うのが良いということである。
その時までリフォームのサービスが続いていることを願いつつ。
いやー第三形態、何歳になるんだろう。指ってどのくらいで太くなるのかなあ。
それとも早く来すぎて、さらに第四形態が必要になったりして。
ああ。
待ち遠しい。
おわり。