Van Gogh Museum
こんばんは
今日は2月に訪れた日本人にも大人気ファンゴッホミュージアムについて。
アムステルダム観光のハイライトとも言えるのではというくらい有名なこのミュージアムに先日やっと足を運んできました。
私はにわかではあるもののずっとアートが好きですが、この入口となったのは美術の教科書でみたゴッホの絵だったように記憶していて、勝手に思い入れのある芸術家でもあります。
美術館の建築は、本館はオランダを代表する建築家へリット・リートフェルト、彼のなくなる前最後の作品だそうです。すぐに余談を挟みますが、ユトレヒトにある彼の作った住宅シュレーダー邸は本当に面白かったので、この事もまた記事にしたいと思ってます。
そして1999年に新設された展示館は、日本の誇り黒川紀章。
二人の建築家の曲線と直線の対比がかっこよ!です。
収蔵は絵画200点、版画や素描など700点、当たり前だけどこんなに一度に彼の作品を見れる場所は他にはなさそう。
ここは作品をその目で十分に楽しんでね、ということで写真撮影は禁止されていたため今回は言葉のみで説明?と感想を頑張って残したいとおもいます。
まず何がハイライトだったかと聞かれると選びきれないほどに、どこかで一度は目にしたことのある彼の作品はそれはそれは沢山あるのだけど、個人的に一番見れて嬉しかったのは、浮世絵をモチーフにした花魁と雨の橋、梅の開花という作品たち。
世界的にそして歴史的にも有名なアーティストが自分の母国に対して興味を持ってくれていたという事が嬉しいのと、こうやってヨーロピアンの視点を通して日本のアートを見ることで新しい気づきがあるのもまた面白い。
誰もが知る、という作品で言えば、ひまわりや黄色い家、The Bedroomなどもここでみる事ができます。
あとあと、面白かったのが、飾る壁の色や柄、自然光か人工光で作品がどんなふうに変わってみえるのかを体験できるブース。
本当に些細な差でも全く違ってみえるので、美術館の展示にもどれだけの注意やアイディアが採用されているのかと、エキスパートたちの仕事に思わず想いを馳せる瞬間でした。(謎の業界側目線、多分そんな意図ではない)
企画展も合わせるとかなりのボリュームがあったけど、実際美術館自体はそう大きくなく、おそらく人数のコントロールのためにチケットはタイムスロットとともに事前購入が必須。週末分は結構早い時期に売り切れているのを見かけるので、行こうと思っている方は気をつけてね。
ちなみに私が訪れたこの時の企画展は、ゴッホとその家族の生涯を作品とともに紹介する内容でした。これまで関連のフィクション、ノンフィクション様々にゴッホについて観たり読んだりした中で、彼の最期は自殺なのか他殺なのか、という点において意見が分かれているのを知り、このミュージアムではどちらを答えとして持っているのか興味深く展示を観て回りましたが、最期は自ら命を絶ったと記載が。
何が良い悪いとかではなくて説明も難しいですが、いずれにしても心がぎゅっとなるような彼の生涯を知って作品をみていくことで、より印象的な体験となるミュージアムだとも私は思いました。
今こんなにも作品が認められて、たくさんの人が感動したり、意見を交わしたりしていることが、ヴィンセントさんにも伝わっているといいな、と再びのあんた誰目線?てな感傷的な気持ちでこの日記を終わります。