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振り返ったら、大丈夫になってた。

この5年間だけは色々あったんですって本当は言いたい。恥ずかしいから口に出せないけど。

なのでnoteに書いてみることにします。


人生を振り返る程、長く生きてないし

今、振り返るポイントにいるのかと聞かれると、そうでもないと思う。

重要な決断や、大病や、ここぞというタイミングっていうわけでもない

紆余曲折あってとか、七転八倒してきてとか、波乱万丈だとか

普通に生活して、子育てして、ご飯食べてる私から見ると、雲の上の出来ことだったり、少し羨んだり、尊敬したり、背筋を伸ばしたりする

そういう立派なエピソードはない


そんな私でもこの5年間は色々あったと、言いたい。さっきも言った。

私は卒業してから5年間、医療機関でソーシャルワーカーとして働いていました。知らない方も多いと思いますが、ざっくり言うと、

一緒に困りごとを考えてくれる人

ざっくり言いすぎたかもしれない。

病気になったときのお金や生活のこと、家族のこと、一緒に整理しながら考えて、色々な機関と調整を図る仕事をしていました。

毎日色んな方とお話しして、苦しかったり、悲しかったり、楽しかったり、喜んだりしていました。仕事自体は気力を吸い取られるような思いもたくさんしましたけど、この仕事に就けて幸せだなあと思っていました。

夫とは遠距離恋愛で結婚しました。

仕事を続けたい気持ちもあったけど、環境を変えるチャンスとも捉えて退職

地方で新生活を、始めようとした矢先

夫のアメリカ転勤が決定したんです。

そんなつもりはなかった。海外志向と無縁の私は、戸惑いました。本当に行きたくなかった。狭い世界でこじんまりと生きていきたいタイプなもので。

ちなみにずっと実家暮らしで、引っ越しの経験もゼロだったし。

決まったことは揺らがない、それが会社ってもんだ。仕方ない、しょうがないと言いつつ、文句たらたらでしたが、夫が先にアメリカへ。

そして妊娠発覚!夫の渡米3日前でした。

とびきり嬉しかった!でも不安でした。それは夫も一緒だったと思います。

妊娠中はお腹の子が小さめだと言われ続け、でも体重は増え続け、時差にイライラしたり、アメリカ生活の不安を今は考えまいと必死でした。

そして女の子を無事出産。夫はリモートで出産に立ち会うと言いましたが、陣痛中に煩わしくなり切ってしまった。声だけ聞こえるのって寧ろしんどい。

産後はボロボロでした。赤子は形容しがたい可愛さで、生後5か月までは育児が大変とか思う間もなく過ぎていきました。

とにかくアメリカ行きの準備で考える余裕がなかっただけかもしれません。

渡米

初めてのアメリカは感じる風も匂いも色彩も違いすぎて、すごいとこ来てしまった、と呆然とするばかりでした。

ハイウェイが怖すぎて早くも日本に帰りたかった。

アメリカ生活は一言で云うと「孤独」でした。

産後、今までのボディイメージががらりと変わったように

今までの自分が全く通用しない感覚がただただ恐ろしかったです。


育児は行き詰まりました。この子のことは自分が一番わかってると思っていたのになぜ泣いているのかわからないし、体重も増えていかない

寝かしつけが最も苦労しました。いや苦行でした。娘はアトピーなので、寝ながら掻きむしってしまい目覚めるのです。

毎日体に引っかき傷が出来て血が滲んでいるのを見るのは辛かったです。


半年後、日曜の夕方私は娘を連れてフラフラと外に出かけました。

その日、夫と口喧嘩になり会社に行ったきり戻って来なかったんです。

このまま歩いてどこまで行けるかな、家に戻らなかったら誰か探しにくるのかなと、頭にもやがかかった思考のまま考えていました。

ふと教会の前に足が止まりました。

「門を叩けば開かれる」

聖書の一節がなぜか頭に浮かびました。叩いたらどうなるんだろう。

誰か出てきて助けてくれるのかな、と考えたとき

初めて、私って助けてほしいんだと思ったんです。


家に帰りました。肌寒い夕方、歩き回って娘が風邪をひいては大変だって頭の中が少しすーっとなりました。

その日の晩、夫に伝えました。

「辛い、全てが、育児も英語も話せないのも、全部孤独だ」って

それで日本に帰ることになりました。

帰国するに至るのも、また色々あったのですがとりあえず帰ることになりました。

数年後、今は新婚当初住むはずだった地方都市で家族4人で暮らしています。

住めば都と信じて、住んでみたけどそうはならなかった話です。

帰国後しばらくは、もっと頑張っていれば、ああしてたらこうしてたらと、ほじくり返していたんですが、よもや後の祭りじゃと開き直りました。

だって難しいことはあるし、あの時の自分はあれば精一杯だったっていうだけの話だから。

なんとかなるさで生きてきたけど、なんともならなかった経験は

きっとこれからの教訓なんだろうと思います。

だいぶ割愛して5年間を書いてしまったので、機会があれば、もう少し紹介していきたいなと思います。

読んでくださりありがとうございました。












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