誰を好きかじゃなくて誰といる時の自分が好きか
2年前に書いて消したやつ自戒で再掲する。
dTVで脳内ポイズンベリーが再配信されていたので観てきた。ちょっとネタバレてるので、見てない人で今後見る予定がある方は読むのをやめたほうがいいかもしれない。
脳内ポイズンベリーは、公開になった時面白そう!と思ったけどなんだかんだ見に行かないままになっていた映画だった。誰を好きになるのか、今こういうことを言うべきか、そういうことを頭の中の人たちが会議して決める面白い映画だと思っていた。
結論から言うと全然それだけじゃなかった。
サバイバルウェディング第1話を見たときの衝撃をめちゃくちゃ重くしたやつがきた。
タイトルは劇中のセリフで、この言葉はわりと恋愛ものの映画やドラマで聞くし、アドバイスとして言われることが多い。
脳内ポイズンベリーでは主人公が恋人と別れる時、
という旨のことを言うのだが、ここで「相手を好きだ」ということを認めるのが私には大きな衝撃だった。別れを告げて部屋を出て歩いていくシーンで、脳内では瞬間の感情を表すキャラクターとして「早乙女好き!!!」と言っていた女の子が泣いているのだ。(早乙女というのは別れる男の名前)
好きだけど別れるなんて、そんなの本当は好きじゃないからだって思っていた。
でもあのシーンでは確かに主人公は彼のことが好きで、だけど別れた。なぜなら彼といる時の自分を好きになれないから。自分の一部を殺してまで誰かといる必要はないから。自分を好きになれない人間が幸せにはなれないから。
衝撃だった。あなたといる時の自分が好きじゃないって理由で別れることがあるんだ。好きだったら付き合っていなくちゃいけないわけじゃないんだ。
好きだから付き合う、嫌いだから別れる。そのどちらでもない第三の選択肢が私にはとてもとても衝撃的で頭を殴られたみたいで泣いてしまった。
加えて、
というセリフも刺さりすぎて泣いた。
いいタイミングでこの映画を観たなと思う。
失敗を認めて切り捨てるべきものを切り捨てていきたい。できるかなあ。自信はないけど、いつもより少しできそうな気はする。