北斎に魅せられて
先日、九州国立博物館で開催中の「特別展-北斎-」を見に行ってきました。 連日大盛況とのことで、こういう時の夜間開館は大変うれしいものですね。
皆さんは何か毎日続けていることはありますか?
北斎は80歳を過ぎてから、病や火災、そして借金などの苦難を経験しました。そんな彼が毎朝描き続けたのが獅子たち。
重要文化財である『日新除魔図(にっしんじょまず)』は、魔除けのために獅子たちを描いていましたが、北斎自身はその絵を描いては捨て、描いては捨てていたつもりだったといいます。
その様子をそばで見守っていた北斎の娘・応為がその描いた紙をかき集めていたそうです。
北斎の絵を注文した依頼主に、注文の品が完成しなかった代わりに応為が手渡したそう。おかげさまで今日私たちの目の前にお披露目となりました。
日々描かれた獅子たちは、北斎の見事な筆さばきの魅力を伝えるとともに、見る人によってさまざまな解釈を与え、勇気づけてくれるようです。
この日めくりカレンダーがあったら即買いですね。
北斎は、当時のヨーロッパの人々をも魅了しました。
それが『ジャポニスム』です。
学生時代、同じく『ジャポニスム』をテーマに展覧会を構想したレポートを作成したことがふと思い出されました。
あの頃妄想していた展覧会が、目の前に実体験することが出来たのです!
そのまま真似るのではなく、制作された土地の伝統的な技術を複合させたガラス作品や陶器は不思議とファンタジックな印象を受けました。
葛飾北斎の活躍ぶりは年齢関係なく、いつでも新しい画法やテーマに取り組みながらも画業をまっとうしました。
何かにチャレンジすること一歩踏み出してみることは、早すぎることもない、遅すぎることもないのだと思いました。
勇気と活力をもらいました、明日からも頑張れそうです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?