「頭にハコ」を作ったら、デザインの情報整理がスムーズになった話。
はじめまして!UX/UIデザイナーのayakoです。
事業会社でグラフィックデザイナー → Web制作会社でアートディレクション・デザイン → 事業会社でUX/UIデザイナーというキャリアです。
私が「デザインのヒアリング → 成果物・タスク設計 → 見積 → 実制作まで担当」になった時、困ったのが「適切な情報を集め、理解し、伝えること」でした。
例えば
・網羅的に、不明点を質問できてるか...
・情報整理に、毎回時間がかかる...
・やりたい事の優先度は、どう付けたらいいか...
その解決として
・頭の中に「箱」を作る。(情報の分類軸をもつ)
・その箱に「属する情報」を入れる。
・入れた情報を「優先度などで整理」する。
これを繰り返すと、理解と伝達がスムーズになりました。
基本的な気もしつつ、自分メモを兼ね、書いてみます!
1.このnoteの前提
対象の方と状況:
案件の情報把握に不安なデザイナーが、大枠の情報整理をしたい時。
対象外:
・特定フェーズの具体的フレームワーク(UXのデザインプロセスなど)
・具体的な交渉方法(期待値調整など)
2.ゴール
このnoteのゴールは以下です。
・案件に依らず、頭の中に「箱(情報の分類軸)」がある。
・その箱に、各情報を仕分けられる。
・デザイン前の不明点を、筋道を立て、適切な相手に、質問できる。
3.情報整理のやり方
3.1 頭の中に「箱」を作る(情報の分類軸をもつ)
私は以下を「箱(情報の分類軸)」としています。
・前提と課題
・ゴール
・ゴールに至る、アプローチ
・評価
・体制
3.2 その箱に「属する情報」を入れる。
次に「各箱に属する情報」を入れます。
以下は一例です。入れる内容、順序、担当などは案件や契約により異なると思います。私は自分の理解度や必要に応じ、PMなどに確認しています。デザイナーが全担当は少ないと思いますが、全体を把握する必要はあります。
・前提と課題
- 要望(クライアント・ユーザーのしたい事、ビジネス課題)
- 現状のリサーチ結果(クライアント・ユーザーの要望背景、周辺情報、すでに導かれた課題など)
- 要件(その上でベストな案件の成果・成果物・スケジュール・費用・リソースなど)
- 期待値
・ゴール
- この案件では、どのターゲットに対し、何を達成すべきか。
- その上でデザインは、何をアウトプットし、達成すべきか。
・ゴールに至る、アプローチ
- そのチームが価値を出す「戦略・戦術」
- Webデザイナーは、主に「表現の戦略・戦術」を設計、制作
・評価
- ゴールは、どんな定性・定量指標でジャッジされるか。
- ステークホルダー(誰にプレゼンし、誰がジャッジするのか。)
・体制
- 案件に関わる各職種、それぞれの責任範囲
3.3 入れた情報を「優先度などで整理」する。
上記を入れたら、箱の中や相互関係から、優先度を付けていきます。
..と短い記載ですが、精度の高い全体設計は奥深いものと思います。まずは「箱に入れたら、優先度をつける」を忘れず進めます。
3.4 できる限り、情報の「解像度」をあげる。
この上で「各情報の解像度、精度」を高めます。特に前提の「要望・リサーチ」をより詳細に行ったり「ゴールの精度」を上げることが必要と思います。
...とこれも短い記載ですが、とても難しいですよね。案件、ユーザーを深堀ると共に、多くのnote、書籍、ケーススタディから学んでいきたいです
「情報の深さ・広さ・詳細度」は、素晴らしい成果こそ凄まじく、成果の礎と思います。
4.情報の聞き方、伝え方
さて、ここまでを整理すると、情報の分類や優劣の不明点がわかります。
例えば...
・その情報が、どの箱に入るか、わからない。
・箱に属すべき情報が空だ。
・箱に属する情報に矛盾があるが、優先度がわからない。
すると質問する時も
「アプローチがなんかしっくりこないなあ」から
前提は〇〇で、ゴールは××ですよね。
このアプローチだと〜な矛盾があると思うのですが、
前提の認識、あってますか..?
など、論点がはっきりします。また体制から「主たる役割」もわかれば、正しい質問先がわかります。
デザインを伝える時も「なぜそのデザインなのか」一連のストーリーで説明しやすくなります。
5.さいごに
しっかり前段を捉える事で、いい成果に繋がるよう、日々精進していきたいと思います。
初noteは以上です(書いてみるって楽しいですね!)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^_^
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