【OLエッセイ】#3_お尻をムチで叩かれた姉ちゃんとドレッド頭のヒップホップ兄ちゃん
先に言っときます。
消して下品な話ではなくいいお話です笑
今日は水曜日!
3週間ほどあたためていた
鬱陶しい髪の毛をやっと切りに行ける!
定時のチャイムと同時にパソコンを消して
私は美容室がある、大阪一お洒落な街に繰り出す。
私が通う美容室の近くには
とてつもなく美味しいタピオカ屋さんがある
本場台湾のタピオカミルクティ
ここは定員さんも台湾人
お客さんがはけると
店員さんたちは台湾語で話し始める
そんなとこも
本場のアジア感があってすきだ。
いまどきのJKたちは
何時間もタピオカのために待つらしい
甘さ、氷の量
そんなのを選ばせるから
余計待ち時間が長くなるんだ
そんなのほぼ気にしてないって。
ここのタピオカはタピオカもモチモチ
日月潭も鬼ほど美味しい
なのに、待たない。
待っても2.3人
オープン当初にたまたまふらっと入って
ここのタピオカに感動した。
そこから空前のタピオカブーム
若干客は増えたが、
そこまで多くない。
いや、こうあるべきだろ。
ここはユニバじゃない。
今日はおっさんが一人並んでた。
(へぇー、おっさんもタピオカすきなんや)
ヒトハミタメニヨラナイ
おっさんを待っている途中、
列を外れて
若い男女がきゃはきゃはと話している
その女の声は
ちょうど私の年齢にとって
頭に響く声色だった
女
この前さー、
どこどこでさー、(きっとナイトクラブ)
だれだれがさー、(きっと外人)
『何歳?』て聴いてきてさー、
全然聞こえへんかったからさー、
『なんてー?!』って返したらさー、
お尻たたかれてさー、
なんかムチみたいなのでーぇ
男
えぇっ?!わら
女
いや、わからんっ
蹴られたんかなぁー★
どんなん?!
どんな挨拶?!それ?!
手荒なナンパにしても荒すぎるやろ!
男もへらへらしてきいとる。
おっさんがJKより10倍の時間をかけて
注文しおわり、私の番だ。
男と女はきっと注文済みで
タピオカ待ち★
なんだろうと思っていたが、
私が注文の窓口に行くと
男と女が後ろに並んできた
ヤベ
あの二人、並んでたんや。
OL
すみません、私追い越しましたか??
(ガクガクぶるぶる)
女
えー!全然いいですよーぉ
私たちまだ頼むもん決めてないんでぇ★
ま、まぶしい、、、
今タピオカを飲みながら思う。
ヒトハミタメニヨラナイ
なんと見事な許し方なのでしょう!
"まだ頼むもの決めてないので"
この一言で、列を越してきた
髪が乱れまくったBBAの
(認めたくないけど彼女からすれば
優にBBAなのだから)
罪悪感は溶けていく。
はぁ、
出来た娘だ。
ケツたたいた奴、許さん。