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独白で気になった点(⚠️2年生編6巻試し読みのネタバレ注意)

よう実2年生編6巻試し読みにて気になった点を簡単に考察してみました。

ㅇ三宅明人の独白

三宅は無意識の内に元々親しかった長谷部に段々と惹かれていった。
そして満場一致試験の際にこれまで漠然としていた長谷部への恋情にはっきり気付き、彼女の退学を心から拒む。
そして長谷部の言う「復讐」だが、この復讐は恐らく長谷部自身の「自殺」もしくは「退学」であると思う。

何故このような出過ぎた復讐をするのかの根拠としては長谷部の荒んだ心理状態もだが何より憎悪の刺客である八神の存在がある。
元々長谷部は満場一致試験にて親友だった佐倉が退学するきっかけとなった堀北と綾小路を憎悪している。
悲しみと憎しみで溢れ憔悴しきった心に付け込まれ八神に利用されてしまっている。八神が長谷部を利用し自殺(もしくは退学)へ追い込むのは純粋にゲーム盤の様に長谷部と親しかった綾小路がどう対応するかを楽しむのも一つの理由だろうが、今まで築いてきた綾小路の生活や周囲の環境を壊す。そうして全てを荒らした後で直接決着をつけるのが目的だと思われる。
もしくは、綾小路に長谷部自殺のバックに居る自身の存在を悟らせる為にやっているか。

独白に話を戻すと長谷部の復讐は自殺もしくは退学であり、三宅は長谷部への恋情から長谷部を1人で行かせる訳にはいかないと心に決める模様。
長谷部の言う復讐の内容について三宅は「その復讐は、きっと友人を、クラスの仲間を大勢困らせる。」と言っている。
友人である綾小路や幸村、そしてクラスメイト
これらを人数減少によって困らせる事案↓
・体育祭の様に個人の実力に重きを置く試験内容に移り変わりつつある為、試験によって得られるクラスポイントが減少
・特別試験等でもある程度の実力者が居なければ切れる手札が限られる為不利になり敗北を喫する可能性が高まる
・クラスポイントに大きな影響が出てしまう
・自殺者or退学者が発生した事によりクラス全体の士気が更に低下
・周囲からクラスへ向けられる目が変貌

等、Aクラスを目指す上で致命的とも言える様々なデメリットが発生してしまう。

長谷部が自殺or退学という行為に復讐と名付けたのはAクラスを目指す為とは言え自身の親友だった佐倉を切り捨て櫛田を救った堀北や綾小路、果てはクラスそのものへ痛手を負わせAクラス争いから墜落させてしまおうと思ったから。
まさに一番の親友だった佐倉を醜態を見せた櫛田の代わりに切り捨てたクラスへの”復讐”である。

「昔の俺なら、きっと淡々と見送っていた。」
「そう、この背中を見送れたら、どれだけ楽だろう。」
この言葉も長谷部への気持ちが芽生えていない昔の三宅であれば自殺or退学を心から拒む事は無かったという描写。
そして最後の言葉

「この先、どれだけの人間に恨まれることになったとしても…。」
「コイツを一人で行かせることなど、感情が許さない。」
「体育祭を終えたこの日、俺は───ありもしない覚悟を決めた。」

恨まれると言うのは周囲から
上記のクラスへのデメリットによってクラスへ大打撃が与えられるから?
”ありもしない覚悟を決めた”
これは恐らく何があっても長谷部について行く、別れたくないという覚悟の表れ。

以上が簡単ですが気になった点です。
上記の内容はあくまで予想なのでそのつもりでお願いします。
拙い文章ですが御一読頂きありがとうございました。

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