どうしようもない

今回の記事は、ほぼ私の「掃き溜め」だ。今不倫をしている方、過去に不倫をされていた方、彼らに「不倫相手の家庭の子ども」の気持ちなんかが伝わるなんて私は思っていないが、書きたいと思ったので書く。

私の父は、私が12歳の時に外に女の人を作った。相手は既婚者、おまけに子持ちだ。母は痺れを切らすと同時に、母の心の中に張り詰めていた糸も切らしてしまった。一時的に、精神的に不安定な状態に陥った。

母の涙を流す姿を見たりしていたら、やはり子どもの私も辛くなるわけで、中学進学を控えた私にとってはかなりの負担だった。
あっという間に大人同士の話し合いが済んで、けれど父のいない家に違和感を抱くことはなかった。何でだろう。

5年経った今、また当時のことを思い出してしまった。
母が元気になって、今は新しいことにもチャレンジしているということが何よりだが、遡れば色々な話が出てくる。自分の中で勝手に辛い過去を遡っては、いつか真っ新だったときの過去に戻れないかという期待もしてみる。

父の元不倫相手の子どもはかなり大きくなったらしい。元気に暮らしているんだとか。
ちなみにこのことは、去年の夏聞いた。もう二人の関係は終わっているが、父の友人が元不倫相手の方と繋がっていたりして、風の噂でこういった話を聞くらしい。
正直、こう思った。

『私は病気になって全日制の高校行けなくなったのに、相手の家族は何も知らずにいつも通りに暮らしてるんだ、拗らせてるのは私だけかよ』

こんなことを考える自分の思考回路、本当に最低だと思う。だいたい、心が弱いのは私のせい。私が悪い。
いつも通りの生活を送れるということはこの世界のすべての人が自分のために願い、他人のために祈ることだ。
心が傷ついて元に戻れなくなるのは自分だけでいい。そう思ってた。

けどやっぱり、この世は理不尽だ。
父の元不倫相手の旦那さんは、一連の話をひたすら周囲に隠しているらしく、なかったことにしているらしい。これは父から聞いた。
なんで私のお父さんは、私に離婚する理由まで言ったんだろう。「訳があって離婚するんだ」まででいいじゃないか。
時が来たら、大人になったら理由を話せばいいわけで、なんであの時話したんだよ。まだ12歳だったんだよ。

ああ、またこうやって見えない誰かのこと、憎いとか消えろとか思うんだろうな。それはそれで、すごく悲しい人間だよな、自分。
知ったことは、聞かなかったことにはできない。【自分のことを守れるのは自分だけ】っていうけど、そんなことを最初に言い出した人は「自分」が強すぎるんだ。
人生には、自衛する隙もない間にとんでもないニュースが飛び込んできたりすることがある。自分を守れないことがある。不本意に、自分を傷つけてしまうことがある。守れなくてごめん、と。
だから、私が私を守れなくて当然だった。私の周りにいる大人が、私を守ればよかった。
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「悪いことをしてごめん」ではない。
「守れなくてごめん」じゃないのか？
悪いことをしたという気持ちは母やそれ以外の親戚へ向けてほしい。
私のことは、家族が守ってほしかった。
よく、「お父さんやお母さんの人生とあなたの人生は違うのよ」と言われる。んなこと分かっている。私も今年18歳になる。そんなことを理解できないほどのアホじゃない。
他者と自分の人生を混同させているんじゃない。掻き乱すな、と言っているんだ。

しかし、私は父と母の子どもだ。望んで授かったにせよ、そうではなかったにせよ、一人の未来ある人間の人生を掻き乱して、何事もなかったように平然と息をしている父と、その元不倫相手のメンタルは鋼だ。
私だったら死にたくなる。きっと3年程経ったあたりで、色々目が覚めて過去の自分を責めて責めて責めて責めて、謝罪をしようと思っても出来なくて、そしてもうこの掌にはなにも元に戻らないことを知って、ひっそりと死ぬ。きっとそうする。そうせざるを得ない状況になる気がする。

物わかりの良い子だと、周囲の大人に言われてきた。
家族にあった不幸を、他の大人の前で笑って誤魔化せるほど賢くなった。
高校生にもなって5年前の話を出した途端泣き出したりしたくない。地雷だって思われたくない。

人間の人生には「不幸」と「幸せ」、どんな人にもちょうど半分ずつ分け与えられると聞いたことがある。

いつ終わるか分からないこの人生の中に、私たちは半分ずつの不幸と幸せを見つけ出せるのだろうか？

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以上、どうしようもない大人の話。
これを書いてて思い出したが、父は不倫相手と会っている時、私の顔を思い出したかと聞いたら「思い出した」と答えた。
言葉を失った。いや、最早笑った。
娘の存在よりもデカかった不倫相手の存在。どんな人なんだよ、教えてくれよ。
すげぇ人じゃねえか、それ。

なんか、寂しい人だな私は。
こんな言葉の掃き溜め作って、とても寂しい人だと思う。
乱雑な文章になってしまい、申し訳ない。